田んぼの水はどこから来るの?

 水土里ネット西津軽が、6月21日につがる市立瑞穂小学校の4年生を対象に、農業用水と水源林の関わりや、農業水利施設を維持管理している水土里ネットの役割などを勉強する野外学習会を開催しました。
 
 学習会では、つがる市をはじめとして、弘前市西目屋村、鶴田町にある農業水利施設をバスで移動しながら見学しました。
 
 出発式の様子です。
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 出発式では、「環境公共学会」の世永会長が紙芝居を使って、水循環と環境公共について説明しました。
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 生徒たちは、普段聞きなれない言葉を耳にしながらも、真剣な眼差しで紙芝居を聞いていました。
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 最初の目的地の「岩木川統合頭首工」です。
 ここでは、田植えの時期になると1日に東京ドーム約1杯分(150万m)以上の水を取水して、西津軽地域の田んぼへと農業用水を供給しています。
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 次の目的地は「津軽ダム」です。
 津軽ダムは、現在、目屋ダムのすぐ下流に建設中の多目的ダムで、貯水量は目屋ダムの約3.6倍の大きさで、完成後には東京ドーム約115杯分の水を貯めることができます。
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 平成28年度の完成予定で、総貯水容量は県内で1番となり、東北では5番目に大きいダムになります。
 
 白神山地ビジターセンターに到着です。
 ここでは、世界遺産に指定されている白神山地の四季を映像体験ホールで観覧しました。
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 午前の部が終了し、待ちに待った昼食タイムです。
 ウッドデッキに敷物を敷いて、みんなで仲良くお弁当を食べました。
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 午後の部最初の見学先として、つがる富士見湖パークを訪れました。
 駐車場からは廻堰大溜池に架かる「鶴の舞橋」が見えました。この橋には青森産ヒバが使われており、木造の橋としては日本一長い300mを誇る三連太鼓橋として有名です。
 岩木山をはじめ周辺の山々に降った雨はこのため池へと流れ込み、地域の貴重な水瓶として約400ヘクタールの田んぼに水を供給しています。
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 ここでは、森林の働きについて勉強しました。
 森林には、洪水を防いだり、雨が降らないときも水を供給する「水源かん養機能」や、二酸化炭素の吸収による「地球温暖化防止」などの働きがあります。
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 森林の働きを十分引き出すためには、植林や間伐など、人の手助けが必要との説明があり、「環境公共学会」の世永会長も首を縦に振り、うなずいていました。
 
 みんな笑顔で記念撮影をしました。
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 最後の見学地「平野揚排水機場」に到着です。
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 この施設には、田んぼを洪水から守る働きと、田んぼに水を供給する働きの2つの役割があります。
 
 学校到着です。
 長旅もなんてことありません。元気良く、Vサインでゴールしました。
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 終了式が終わり、水土里ネット西津軽のスタッフにお礼とお別れのあいさつです。
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 今回の学習会を通じて、どのようにして田んぼまで水が流れてきているのか、そしておいしいお米ができるには「水」の役割が重要であることを理解してもらえたのではないでしょうか。
 
 瑞穂小学校のみなさん、そして水土里ネット西津軽のみなさん、たいへんお疲れさまでした。
 
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