ふるさとの水を探る旅

水土里ネット岩木川支部では、「ふるさとの水を探る旅」と題して、毎年弘前市内の小学生を対象とした農業水利施設見学会を行っています。この活動は「21世紀土地改良区創造運動」の一環で、次代を担う子どもたちに土地改良施設の果たす役割をPRすることを目的としています。
今年は9月12日(金)、弘前市立船沢小学校の5・6年生48名を対象に行われましたので、その模様を紹介します。
 
●船沢小学校裏水田
はじめに、小学校の裏にある田んぼを見学しました。
 
水土里ネットの方から、この田んぼに使われる水は、農業水利施設を利用し、岩木川から引いていることを教わりました。農業水利施設にはどのようなものがあるかを学ぶため、水の流れをたどって旅をします。
 
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●杭止堰幹線用水路
次は、用水路を見学しました。
 
見学した用水路は幅が広い箇所ですが、下流で狭い用水路へと枝分かれし、先ほどの田んぼへと水が運ばれます。かんがい期間が丁度終わった日だったので水は流れていませんでしたが、4月から9月初旬までは頭首工から引かれた水が流れています。
 
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●杭止堰頭首工
次は、杭止堰頭首工を見学しました。
 
頭首工は、川から水を取り入れるための施設で、取水した水は、先ほど見学した用水路を流れていきます。ここでは、実際に水土里ネットの職員がゲートを操作しながら、川をせき止めて取水口から水を取り入れる様子を見学しました。
 
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津軽ダム
次は、さらに上流に進み、津軽ダムを見学しました。
 
ダムに蓄えられた水は、頭首工や用水路を通り、かんがい用水として利用されます。また、津軽ダムの水は発電や水道用水としても使われています。堤体近くに造られた展望所から見学した生徒たちは、97.2メートルの高さに驚いていました。
 
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イワナのつかみどり
最後は、自然を体感してもらうために岩木川左岸幹線用水路でイワナのつかみどりを行う予定でしたが・・・
直前で大雨が降り、中止になってしまいました。この日のために水土里ネットの職員のみなさんが準備してくださったのに非常に残念です。
 
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つかみどりはできませんでしたが、イワナは児童の皆さんに提供されました。
 
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以上で水の旅は終わりです。田んぼに水が運ばれるまでには、たくさんの施設とそこで働く人の努力があることに、水の旅を通じて気づいたと思います。
今回の水の旅を開催してくださった水土里ネット岩木川支部のみなさん、船沢小学校のみなさん、大変お疲れさまでした。
 
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