『歴史と伝説の里「鬼沢の会」』が『東北農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」奨励賞』を受賞しました

 先に御紹介しました十三湖土地改良区と同じく、『歴史と伝説の里「鬼沢の会」』も令和5年度東北農政局「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」奨励賞を受賞しました!

 ディスカバー農山漁村(むら)の宝についての紹介は、先に御紹介した十三湖土地改良区の記事をご覧ください。

 

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<鬼沢の会の発足>

 『歴史と伝説の里「鬼沢の会」』岩木川土地改良区管内は、平成24年

に、弘前市の主要メンバーとNPO法人弘前大学の協力で「おにざわの未来を語る会」を結成しました。地域の史跡や伝説などの地域資源をまとめた「鬼沢まるごとMap」を作成しました。

 このことをきっかけに、平成25年度から、演劇などで地域外への喧伝や、農業体験ツアーを実施し、鬼楢(おになら)地域を地域外へも紹介する「歴史と伝統の郷「鬼沢の会」」の活動がスタートしました。

 

<具体的な活動>

①歴史と伝説の里「鬼沢の旅」の実施

 にんにくやりんごの収穫等の農作業体験や、後述の「義人 民次郎」スライドの上映を盛り込んだ、史跡や農業水利施設を巡る日帰りツアーを実施しています。令和5年度は地域外の団体からの依頼で、地域の史跡見学と「鬼沢の鬼伝説紙芝居「大人と弥十郎」の上演によるミニツアーとして開催しました。

【左:にんにく収穫】 【右:鬼神社の見学】

②「義人 民次郎」のスライドを上映

 地域の歴史を継承する取組として、百姓一揆の指導者を担った藤田民次郎の物語の紙芝居「義人 民次郎」のスライドを上映しています。近年は絵をカラー化し、物語を伝える弁士の育成にも力を入れ、青森市ほか県内のイベントでも上映しています。

【左:上映中の篠笛の演奏】 【右:スライド上映】

③「しめ縄奉納裸祭り」への協力

 地域の婦人会が、毎年旧正月鬼神社で行われる伝統行事「しめ縄奉納裸祭り」へ、観客に「けの汁」や、お餅、どら焼き等の提供を精力的に行っています。しめ縄奉納裸祭りは、令和2年度のあおもりの農山漁村フォトコンテスト人々の暮らし部門で最優秀賞を受賞した題材にもなっています。

【左:しめ縄の奉納】 【右:祭りの様子】

④鬼伝説バスツアーを実施

 地域に縁の深い「鬼」についての知識をより深めるため、津軽地域に複数ある「鬼と関わりが深い神社」や「鳥居に鬼が飾られている神社」を巡る「津軽の鬼伝説」バスツアーを実施しました。地域外の参加者とスタッフが共に学ぶツアーとなりました。

津軽の鬼伝説バスツアーの様子】

 以上の取組が評価され、この度東北農政局版奨励賞を受賞、となりました。誠におめでとうございます!

 また今後も、地域農業の啓発や地域資源の紹介を推進し、関係諸団体と連携しながら都市住民との交流を活発化し、300年以上伝承されてきた鬼伝説や民次郎ほか地域の伝統行事の継承に、積極的に協力していきます。

 令和6年度の活動については、現在事務局である「岩木川土地改良区」までお問い合わせ(電話:0172-82-3138 鳴海 様まで)、とのことです。