第4回あおもりの農と食を体感するバスツアー(前編)

 平成27年9月10日、あおもり農村整備広報委員会主催による「あおもりの農と食を体感するバスツアー」が開催されました。
 
 あおもり農村整備広報委員会では、農業農村整備事業の役割やその重要性について、広く一般県民に向けた広報活動を継続的に実施しており、平成24年度からはその一環として、農業水利施設の見学や収穫体験を行うバスツアーを実施しています。
 
 今回は約200名の応募者の中から見事当選した40名の参加者とともに、青森市板柳町弘前市の農業水利施設などを巡るバスツアーを行いました。
 
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         【集合写真】
 
 まず最初に、集合写真を撮った後、皆さんと一緒にバスに乗り込み、最初の目的地である吉野田地区に向けて出発しました。
 バスの中では「農業農村整備事業」の役割や、青森県が進めている「環境公共」についての説明を聞きながら、40分ほどで吉野田地区に到着しました。
 
 ここでは、区画が大きくなった田んぼや、田んぼの中にある施設を見ながら、ほ場整備事業や農業集落排水事業の役割について学びました。
 
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   【説明を聞いている参加者の皆さん】
 
 次に津軽平川土地改良区が管理している「板柳揚水機場」を見学しました。
 
 ここでは、揚水機場の役割や、田んぼへ供給される水がどこから来てどこに流れていくのかについて学びました。
 板柳揚水機場には2台のポンプがありますが、参加者の皆さんはその大きさに驚いている様子でした。
 
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    【大きなポンプに驚いています】
 
 また、揚水機場にある水路のゴミを取り除くための除塵機も見学しました。
 
 板柳揚水機場では川から流れてくるゴミを吸い込んでポンプが故障しないように、定期的に除塵機でゴミをすくい上げていますが、そのゴミの中には、テレビやタイヤなどの粗大ゴミが混ざっていることもあるそうです。
 取り除いたゴミは人の手で分別し、その処理にも年間何百万円もかかっているため、大変苦労しているという話があり、参加者の皆さんは熱心に耳を傾けていました。
 
 最後に、改良区の方からりんごのお土産をいただきました。
 改良区の皆さん、ありがとうございました。
 
 土地改良施設を見学した後は、伝統文化に親しむということで、藤田民治郎のスライドを鑑賞しました。
 
 藤田民治郎は、江戸時代に凶作と重税に苦しむ農民を救うため一揆を指導し、一身に罪を背負い、若くして処刑された人物ですが、この一揆により、救出米や年貢の減免などが講じられ、農民には生活の安定がもたらされたことから、津軽地域の農業を救った義民として親しまれています。
 
 このスライドは、こうした民治郎の偉業を後世に伝え残そうと、今から57年前に鬼沢の若者たちによって企画製作されたものです。
 
 ずっと上映されずに埋れたお宝となっていましたが、近年、鬼沢集落で行われている活力再生の活動の中で発掘され、上映されるようになりました。
 
 弁士の語りと囃子付のスライドにはとても迫力があり、見ている人の心に響くものでした。
 
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   【弁士の語りと囃子にも熱が入ります】
 
 スライド上映の後は、青森県の郷土料理がたくさん詰まったお弁当をいただきました。
 右下にあるピンク色の漬物は「すしこ」です。正に津軽の味ですね。(後編につづく)
 
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    【郷土料理が詰まったお弁当】
 
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