「第5回あおもりの農と食を体感するバスツアー」(津軽編)前編

平成28年9月10日、あおもり農村整備広報委員会主催による「あおもりの農と食を体感するバスツアー」が開催されました。

あおもり農村整備広報委員会では、農業農村整備事業の役割やその重要性について、広く一般県民に向けた広報活動を継続的に実施しており、平成24年度からはその一環として、農業水利施設の見学や収穫体験を行うバスツアーを実施しています。

これまで開催してきたバスツアーが大好評だったため、今年は「津軽編」と「県南編」の2回開催されることになり、今回はその津軽編です。

津軽編に応募した約100名の応募者の中から見事当選した40名の参加者とともにバスに乗り込み、「農業農村整備について」「農業農村の多面的機能」などの説明を聞きながら、最初の目的地である鶴田町の野木定盤(のぎじょうばん)に向かいました。

こでは、土淵堰(どえんぜき)と野木定盤(のぎじょうばん)が整備された歴史的背景や、施設の役割などについて学びました。
参加した皆さんは、西北地域の田んぼを潤している水が、岩木川から様々な施設を経由して、ここまで辿りついていることを初めて知ったようです。
また、間近で見た施設の大きさに、皆さんとても驚いている様子でした。

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   【説明を聞いている参加者の皆さん】


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   【野木定盤の施設を見学しました】

続いて訪れたのは、廻堰大溜池(まわりぜきおおためいけ)です。

ここでは、ため池の役割や、施設の概要について説明を受けました。
また、廻堰大溜池にかかる鶴の舞橋には「3」にまつわる話があり、皆さん大変興味深く話を聞いていました。
(ちなみに、全長300m、幅が3メートルで、3連太鼓橋では日本一長い木橋。橋脚の径が30センチ、使用した丸太の本数が3千本、板材が3千枚で、全てに3が入っています。)

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   【ため池の概要を説明しています】


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   【実際に鶴の舞橋を歩いてみました】

次に訪れたのは平野揚排水機場です。

揚排水機場には、その名のとおり、2つの機能があります。

まず1つ目が、排水路からポンプで水を吸い上げて水田に用水として反復利用する用水としての機能。
2つ目が、排水路の水をポンプで強制的に本川へ吐き出し、洪水を防止する機能。

このような施設があるおかげで、低い土地でも営農が可能となり、また、洪水から農地が守られ、安心してお米作りを行うことができるようになります。

参加者の中には、この施設の存在を知っている人もいましたが、実際、何のための施設なのかは知らなかったようで、今日の説明を聞いて施設への理解が深まったようでした。

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   【揚排水機場の役割を聞いています】

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 【水路に流れてくるゴミの多さに驚いています】

平野揚排水機場の施設見学のあとは、大堤(おおつつみ)ため池で様々な活動を行っている出来島ジュンサイ振興プロジェクトの取組について、天坂代表に説明していただきました。

出来島ジュンサイ振興プロジェクトでは、ため池に自生しているジュンサイ守り、育てるため、外来種の駆除やため池での生き物調査、また、地域外へのPR活動として収穫体験や試食体験を行っています。

今年は雨が少なかったため、例年よりもため池の貯水量が少なく、残念ながら収穫体験はできませんでしたが、天坂代表からは「収穫体験に興味のある方は、ぜひ来年来てください」という話がありました。(後編につづく)

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     【天坂代表と参加者たち】

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