施工環境監理者配置制度について

 県では、漁港や漁場の整備工事を行う場合、沿岸域の環境保全・創造を推進し、環境との調和に配慮した施工とするため、青森県漁港漁場工事等環境配慮施工要領に基づき、水産環境や水生生物の生息環境についての知識を有する「施工環境監理者」を配置しています。

 今回はこの施工環境監理者が行った環境配慮について事例を紹介します。

 

陸奥湾の脇野沢沿岸のアマモ場の保護やマコガレイの産卵場、ナマコの生息場を造成する工事では、事前に設置場所の海底を調査し、生息していたナマコ等を施工の支障とならない場所へ移設しました。

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潜水調査(左),移設後のナマコ(右)

②海中にコンクリートを注入する際に、水質汚濁が広がらないよう、  汚濁防止膜を設置したうえで施工しました。 

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汚濁防止設置状況(左),汚濁防止膜設置完了(右)

 県が行う漁港や漁場に関する工事では、これからも施工環境監理者を配置し、環境公共を推進していきます。

河川環境と生態系保全のために

 絶滅危惧種という言葉を聞いたことはありますか。青森県には、希少価値が高く特異な生態を有する種が生息しています。

 これらの中には絶滅危惧種、または絶滅の恐れがあるとされ、環境省や県が発行する「レッドデータブック」に掲載されている生物があり、留崎頭首工にも希少生物が存在しています。

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留崎頭首工で確認された希少生物たち

 公共事業の実施に当たっては、生態系の保全や健全な水循環の確保など、環境への配慮が求められます。

 留崎頭首工では以前より、事業によって設置された魚道が良好に機能しているかを確認するために、魚類調査(生態系調査)が行われています。調査は、上流は定置網、下流は投網などを使用します。これまでの調査では、遡上個体数及び種類が多く、希少生物も確認されていることから、魚道が良好に機能していることを確認することができました。

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留崎頭首工の魚道

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魚類調査の様子

 県では、生態系の保全など、環境公共に係る活動を積極的に進めていることから、今後も、農業者と地域住民とが協力し、適切に維持管理できる体制の構築、継承を進めていきます。

三沢市立おおぞら小学校 稲刈り体験学習

 今回は、令和2年10月8日(木)に北三沢地区にて三沢市立おおぞら小学校の4~6年生39名を対象にした稲刈り体験学習が実施されたので、その様子を紹介します。

 例年、田植えと稲刈りは全校児童により実施されていますが、今年度は新型コロナウイルスの影響により、規模を縮小して実施されました。

 おおぞら小学校では、同地区の担い手である農事組合法人「フラップあぐり北三沢」やJAおいらせ青年部、北三沢土地改良区の協力により、平成29年度から本地区で農作業体験を実施しています。

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稲刈りの様子

 少しぬかるんだ田んぼに足を取られながらも、児童たちは手際よく稲を刈り、あっという間に作業は終了しました。

 参加した児童は、1年間の体験学習を通じて農業への理解を深めることができたと思います。

 農作業体験ができる貴重なイベントのため、来年度は全校児童での実施が期待されます。 

 おおぞら小学校のみなさん、関係者の皆さん、稲刈り作業お疲れさまでした。

十和田湖水たんけんたい2020

 令和2年10月1日(木)、沢田小学校と法奥小学校の4年生14名が合同で「十和田湖水たんけんたい2020」を実施したので、その様子を紹介します。

 この水探検学習では、十和田湖奥入瀬川に関連する施設見学を通して奥瀬堰の歴史的、地理的なつながりや農業水利施設の仕組みについて学ぶことなどを目的としています。

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出発式

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十和田湖について学習中

 最初に、十和田湖の子ノ口を見学し、その後は焼山取水口や奥瀬堰頭首工、奥瀬幹線用水路などの農業水利施設を見学しました。

 頭首工は田んぼに使うための水を川から取るために作られた施設で、奥瀬堰頭首工から取った水は奥瀬堰幹線用水路を通り、奥瀬地区や沢田地区の田んぼ約850haに用水を流していることを学び、児童たちもとても勉強になったようです。

 施設見学した後は法奥小学校に戻り、各見学場所から採取してきた水で水質調査を行いました。

 今回水質調査に使ったのは、簡単にCODを測定できるパックテストです。パックテストを使用すると、きれいな水であればピンク色に、汚れている水であれば緑色や黄色に変化します。

 多少の個人差はあったものの、児童たちが調査した結果、ピンク色に変化することが多かったことから、奥瀬堰流域の水はきれいであることがわかったようです。

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水質調査

 少し肌寒い中での校外学習でしたが、みなさんお疲れ様でした!

予防治山:「八重越地区」で生活環境を守る工事を行いました

 八重越地区予防治山事業において、大雨等による山腹斜面の拡大崩壊を防止し土砂災害から地域住民の生活環境を守るため、山腹工を行いました。

 当計画地は、平成17年度に施工した法枠工上部の山腹斜面が平成28年8月の台風9号による大雨で崩壊して土砂が流出した地区です。

 今回の山腹工は、山腹斜面の浸食及び崩壊を防ぐ法枠工を施工するとともに、枠内に在来種主体の緑化資材を使用することにより、「自然景観の保全」と「生態系の保全」に繋がる取組です。

 

大雨等により拡大崩壊のおそれのある山腹斜面に法枠工を施工


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山腹斜面が崩壊し土砂が流出

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山腹斜面の安定を図る法枠工

 山腹工により緑あふれる自然景観を保全するとともに、在来種主体の緑化資材の使用により生態系の保全に努めています。