田舎館村 田んぼアート『富士山と羽衣伝説』

平成26年9月24日、天皇、皇后両陛下が、東日本大震災からの被災地復興状況を視察するための私的旅行として青森県を訪問され、25日には、田舎館村の田んぼアートを見学されました。
全国初でもある田舎館村の田んぼアートは、平成5年、村起こしの一つとして、役場裏手の田んぼで「稲文字」として始められたものですが、近年、遠近法を取り入れるなど芸術性も飛躍的にレベルアップしたこともあり、マスメディアから広く採り上げられ、いつしか全国各地に知れ渡るようになりました。
平成25年度の来場者は約22万人を超えているとのことで、休日の待ち時間はおよそ1~2時間となる盛況ぶり。
ここ数年、あまりの混雑に足が遠のいていましたが、22年目を迎えた田んぼアート『富士山と羽衣伝説』と地域の活力を肌で感じるため、久々に田舎館村役場を訪れてみました。
 
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【お城の形をした役場。駐車場は県外ナンバーのマイカーも多数。天守閣が展望台になっていて、9/14(日)11:00時点、1時間半待ちの状態。】
 
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【田んぼをキャンバスに見立て、県産米や古代米など10品種7色を配し、巨大な絵を作り出しています。今年度は、世界遺産の富士山と天女が舞う姿を描写。】
 
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【休憩時間、役場に隣接する田んぼアート商店街に立ち寄りました。多数の来場者が、地場産品を買い求め、地場の食材に舌鼓を打っています。傍らに、足湯もあり、リラックスできます。】
 
また、田舎館村の田んぼアートは、昔ながらの手作業で「田植えから稲刈り」まで行う体験イベントでもあり、米づくりの楽しさ、農業のおもしろさをより多くの人に知ってもらうために、田んぼアート開始時より、毎年行われています。
今年も6月1日に田植え体験ツアーが、9月28日には稲刈り体験ツアーが開催されており、県内外から、それぞれ約1,600人、約1,100人が参加したそうです。
今回、天皇、皇后両陛下が訪問されたことで、来年度以降の取組が、ますますパワーアップし、地域の活性化が加速すると期待されます。
 
青森県では、自立した農林水産業が営まれ、地域コミュニティが存続することによって、豊かな自然や美しい景観など、かけがえのない地域資源を将来に引き継いでいけるよう、環境公共に取り組んでいます。
今後、地域に根差した環境公共の取組を進めていく時、これまでの田舎館村の取組に、大切なヒントが隠されているような気がしました。
 
第2会場では、テレビ放送45周年を迎える「サザエさん」を題材とした田んぼアートを見ることが出来ます。第2会場も途切れることなく来場者が訪れていました。
近くで、子供たちの楽しそうな声が聞こえています。かけがえのない地域資源を将来に引き継ぐことの大切さを感じました。
 
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【カツオやワカメなどおなじみのサザエさん一家】
 
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