全国初でもある田舎館村の田んぼアートは、平成5年、村起こしの一つとして、役場裏手の田んぼで「稲文字」として始められたものですが、近年、遠近法を取り入れるなど芸術性も飛躍的にレベルアップしたこともあり、マスメディアから広く採り上げられ、いつしか全国各地に知れ渡るようになりました。
平成25年度の来場者は約22万人を超えているとのことで、休日の待ち時間はおよそ1~2時間となる盛況ぶり。
ここ数年、あまりの混雑に足が遠のいていましたが、22年目を迎えた田んぼアート『富士山と羽衣伝説』と地域の活力を肌で感じるため、久々に田舎館村役場を訪れてみました。
【休憩時間、役場に隣接する田んぼアート商店街に立ち寄りました。多数の来場者が、地場産品を買い求め、地場の食材に舌鼓を打っています。傍らに、足湯もあり、リラックスできます。】
また、田舎館村の田んぼアートは、昔ながらの手作業で「田植えから稲刈り」まで行う体験イベントでもあり、米づくりの楽しさ、農業のおもしろさをより多くの人に知ってもらうために、田んぼアート開始時より、毎年行われています。
今年も6月1日に田植え体験ツアーが、9月28日には稲刈り体験ツアーが開催されており、県内外から、それぞれ約1,600人、約1,100人が参加したそうです。
今回、天皇、皇后両陛下が訪問されたことで、来年度以降の取組が、ますますパワーアップし、地域の活性化が加速すると期待されます。
今後、地域に根差した環境公共の取組を進めていく時、これまでの田舎館村の取組に、大切なヒントが隠されているような気がしました。