生き物調査・水質調査

 今回は、飯詰地区環境公共推進協議会主催の「飯詰地区生き物調査・水質調査」について紹介します。

 

 飯詰地区環境公共推進協議会は、飯詰川流域における農業農村整備事業の実施に当たり、環境公共の取組を進めていくために、農林漁業者・地区住民・関係団体が構成員となって平成22年度に設立されました。

 

 本協議会では、地元の子供たちが身近な自然・環境に触れ、それらを守っていくことの大切さを学んでもらうため、設立当初から、地域を流れる飯詰川での生き物調査と水質調査を毎年継続して行っています。

 

 今年は、7月6日に地元の五所川原市いずみ小学校の4年生19名と一緒に、自分たちの小学校の近くを流れる飯詰川の水の状態を調べ、そのあとで川にはどんな生き物が棲んでいるのか、実際に川に入って調べました。

【飯詰ふれあいパークでの開会式】

 

 協議会会長のあいさつの後で、いよいよ調査開始です。気温も高く直射日光も強いなか、熱中症に気を付けながらの活動となりました。

 

 まずは水質調査です。パックテスト(簡単な水質解析器具)を使って、川の水の状態を調べます。児童たちは、パックテストの色の変化に驚きながらも、変わった色がどの値なのかをみんなで真剣に調べました。

【水の色が変わる様子に驚き】

 測定項目はpH,COD(化学的酸素要求量),DO(溶存酸素量)の3項目で、昨年とほぼ同程度のきれいな状態でした。

 

 次は、いよいよ楽しみにしていた川の中での生き物調査です。みんな一斉に川の中に入り、川底の石の下や木陰など様々な場所で、時には先生や協議会の皆さんに手伝ってもらいながら生き物を探していました。元気いっぱいな子どもたちから、驚いた声や笑い声がたくさん聞こえてきました。

【びしょ濡れになっても楽しそうに生き物探し】

【生き物調査の様子を空からも】


 約一時間の調査の結果、魚はアブラハヤ、カジカ、ドジョウ、ヨシノボリの4種類、川底などに棲む水生生物は、カワゲラ、ヘビトンボ、コオニヤンマの幼虫など、きれいな水に多く生息すると言われる生き物たちをたくさん捕まえることができました。

 

 川から上がった後は、協議会事務局から「たくさん生き物がいるとわかっても、絶対に子どもたちだけでは川に近寄ってはいけませんよ。」という注意もありました。

 

 最後は全員で記念写真を撮って、今年の調査が無事終了しました。

 参加された皆さん、関係機関の皆さん。ありがとうございました!

【みんなで記念撮影】