~放牧始めました~(牧場からの春の便り)

 5月6日午前8時、つがる市にある「市営車力屏風山牧野(屏風山牧場)」で放牧が始まりました。秋まで、屏風山地域の牛たちはこの広々とした放牧場でのんびりと過ごします。

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 これまでにも御紹介したとおり、屏風山牧場では、草地畜産基盤整備事業(H29年度~R3年度)により整備が進められています。(2020-11-26に「秋の便り」、2021-2-10に「冬の便り」として紹介しています。)

 現在までに、草地整備面積約86haのうち約54haの整備が終わっていますが、牧草の生産性を高めるだけでなく、放牧地内の庇陰林(牛が暑さをしのぐための林)をそのまま残すなど景観保全にも配慮しています。

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 整備前の放牧地

所々に雑草が繁茂している(H29.5.9)

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整備後の放牧地

整備により雑草がなくなり、青々とした牧草が広がっている(R3.5.6)

 また、5月27日には、牛を1か所に集め、1頭ずつ採血して健康状態を確認したり、マダニから牛たちを守るために駆除剤を背中にかけたりと、牛たちが健康に過ごせるように共同作業を行いました。この作業は、牛たちが退牧するまで約3週間毎に行われます。

 牛たちは慣れたもので、終わると列をなして軽やかに放牧場へと帰っていきました。

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 利用農家さんが使いやすい牧場となり、この地域で放牧頭数が増えるよう、事業とともに環境公共を推進していきます。