アジサイの植栽活動

 現在、深浦町で建設中の西海岸広域農道のうち、既に開通している風合瀬(かそせ)集落の沿線において、アジサイの植栽活動を毎年行っています。

 この活動は、平成15年に緑化活動の一環として、深浦町が中心となって始め、その2年後に風合瀬自治会が活動を引き継いでいます。平成22年度からは県の「環境公共」の推進を契機に「西海岸地区環境公共推進協議会」が設立されたことから、地域住民や関係団体が中心となって、現在に至るまで活動を行っています。

 

 今年は7月16日に地域住民の方など33名が集まり作業を行いました。当日は天候にも恵まれ、涼しい風が吹き抜ける中、作業を行うことができました。

  活動の主な内容としては、新しい苗の植栽です。アジサイの花の色は赤と青に大別されますが、花の色の決め手は土壌のpHの違いにあり、アルカリ性土壌であれば赤に、酸性土壌であれば青に色が変化するようで、本路線は青のアジサイが多いことから、酸性寄りの土壌であることが推測されます。そのため、今年は青のアジサイを30株用意し、植えることとしました。


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きれいに咲きますように

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ずっと続く西海岸広域農道

 また、今年は水やりに一層重点を置き、「バークチップ」という保水材も用いながらこれまで以上にたっぷり水やりをしました。

 「バーク」とは、「樹皮」であり、土の上に2~3cm程度敷き詰めて使用します。このバークチップを用いることにより、①土の乾燥防止、②雑草対策、③急激な温度変化防止の効果があります。

 アジサイは苗の植え付け後に、根が土に活着するまでが重要であり、植栽時期が夏ということもあるので、乾燥にはより気を使わなければなりません。今年のアジサイには、より水分補給をしてもらい、大きく育つように願いを込めて植栽しました。

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事務局より水やりについて説明

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今年の水やりは一層たっぷりと!

 今年はドローンを用いてアジサイの様子も撮影しました。ドローンの空中撮影により、沿線にアジサイがきれいに連なっている様子を見ることができました。今後も、アジサイの植栽箇所や間隔などについて協議会で話し合うなどして、よりきれいに連なるアジサイをお見せできるよう活動していきたいと思います。

 これまでの活動の成果として、沿線約1kmにアジサイが咲き誇っています。開花時期にきれいに連なるアジサイは本当に絶景です。このように、農村地域の景観保全をしていくためにも、本協議会では、日常の維持管理(水やり、アジサイの剪定、ゴミ拾い等)を通じて、西海岸地区の地域資源を次世代に引き継いでいきたいと思っています。

 来年度からは広域農道に隣接する風合瀬地区において、ほ場整備事業が始まる予定です。76.9haもの水田が大区画化・汎用化される計画であり、広域農道の利用がより増えると思われ、深浦町全体が一層活性化されることを願っています。

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開花したアジサイと農道

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風合瀬地区の絶景をドローンで一望