後潟水土里ふれあいの旅2018
平成30年7月6日(金)に、水土里ネット青森北部と水土里ネット青森第二北部が、青森市立後潟小学校の4〜5年生(14人)を対象に、野外学習「後潟水土里ふれあいの旅2018」を開催しました。この野外学習は平成16年度から毎年行われ、農業用水の水源地である山林から水田までの一連の水の流れを学習しながら、農業水利施設を見学し、施設の役割を理解してもらうとともに、施設付近に棲む生き物観察や水質調査を行い、地域の農業・農村環境について総合学習できる内容となっています。
まず、最初に後潟小学校で出発式を行いました。出発式では、教頭先生から「みなさんの周りにある豊かな自然がどのように守られているか学んできてください」という宿題をいただきました。児童のみなさんは元気に返事をしていました。出発式の後はバスに乗り込み最初の目的地に向かいました。
まず、最初に後潟小学校で出発式を行いました。出発式では、教頭先生から「みなさんの周りにある豊かな自然がどのように守られているか学んできてください」という宿題をいただきました。児童のみなさんは元気に返事をしていました。出発式の後はバスに乗り込み最初の目的地に向かいました。
【出発前に集合写真を撮影】
最初の目的地は山城ため池で、水土里ネット青森北部の工藤理事長からため池の話や、東青地域県民局職員による水の循環についての説明がありました。児童のみなさんは熱心に話しを聞いていました。
最初の目的地は山城ため池で、水土里ネット青森北部の工藤理事長からため池の話や、東青地域県民局職員による水の循環についての説明がありました。児童のみなさんは熱心に話しを聞いていました。
【ため池について説明】
【水循環についての説明】
お話が終わった後は山城ため池の生き物観察や水質調査を行いました。
生き物観察では水土里ネット青森北部の坂本事務局長、水土里ネット青森第二北部の工藤事務局長が捕獲した生き物について、環境公共プロフェッショナルの工藤氏が説明していました。児童のみなさんは工藤氏の説明を聞き、たくさん質問していました。水質調査では「水温・透明度・PH・COD」の4項目を測り、調査キットの色と配布された比色表を見比べて数値を確認していました。
【山城ため池での水質調査】
【カエルに興味津々】 【図鑑を使った説明】
次に向かった先は後潟川頭首工です。頭首工について、水土里ネット青森北部の坂本事務局長から説明があり、その後に児童の代表が頭首工の操作を行いました。元気いっぱいハンドルを回し、ゲートの開閉を行いました。ほかの児童はゲートが開閉する様子を見て驚いていました。ここでも生き物観察と水質調査を行いました。生き物観察では水路で見つけたモクズガニの他に、イワナやカエル等がおり、児童のみなさんは特にカニに興味津々の様子で触っていました。
次に向かった先は後潟川頭首工です。頭首工について、水土里ネット青森北部の坂本事務局長から説明があり、その後に児童の代表が頭首工の操作を行いました。元気いっぱいハンドルを回し、ゲートの開閉を行いました。ほかの児童はゲートが開閉する様子を見て驚いていました。ここでも生き物観察と水質調査を行いました。生き物観察では水路で見つけたモクズガニの他に、イワナやカエル等がおり、児童のみなさんは特にカニに興味津々の様子で触っていました。
【頭首工ゲートの開閉の様子を見る児童達】 【児童達に人気のカニ】
頭首工での生き物観察を終えた後は、分水工へと向かい、施設の役割等の説明を受けました。説明の中で、分水工が出来る前は水をめぐる争いがあったと聞き、児童のみなさんは水の重要性を再認識したようでした。
最後は小用水路に移動し、アヒルレースを行いました。アヒルレースは毎年大盛況で、児童のみなさんにとってはメインイベントのようです。それぞれがペイントを施したオモチャのアヒルと共に集合写真を撮りました。撮影が終わり、いよいよレースの開幕です。スタートの合図とともに用水路にアヒルを放し、900mの距離で順位を競いました。水路の中でも流れが様々あるようで、順位が何度も入れ替わり、手に汗握る熱戦となりました。児童達は楽しそうにアヒルへエールを送っていました。
【分水工の説明】 【アヒルと写真撮影】
【激戦のレースの様子】 【1位と2位の2人】
アヒルレース終了後は後潟小学校へ戻り、解散式を行いました。式の中では、代表の子が「水の大切さを知り、これから大切にしていきたいと思いました」と感想を述べました。教頭先生から「大きくなっても後潟の豊かな自然を忘れないでほしい」とお話がありました。
今日の学習会を通じて、改めて自分たちの住んでいる地域が豊かな自然に囲まれていることを実感したのではないでしょうか。
今回の活動で使用した水質調査キット、移動用バスの借上げは「中山間ふるさと・水と土保全対策事業」を活用して水土里ネット青森北部、水土里ネット青森第二北部に支援したものです。
青森県では、中山間地域等の農村において、地域の活性化のために活動している団体に対し、その活動に必要な物資の提供等を行っています。
今後も、地域で行われている「ふるさとづくり」を支援していくこととしています。
環境公共学会のHPはこちら
http://www.npo-afs.jp/kankyokoukyo-gakkai/
http://www.npo-afs.jp/kankyokoukyo-gakkai/