令和4年6月23日、青森市西田沢・奥内で環境公共推進プロジェクト「ふるさと水土里ふれあいの旅2022」が開催されました。
この活動は、東青地域県民局と青森北部、青森第二北部、奥内の3土地改良区が企画したイベントで、地元の小学生に農業水利施設や水源林の役割等を理解してもらうことを目的としています。
今回は、大堤(農業用ため池)、1号ポンプ場、豊源頭首工の順に見学しました。
大堤では、農業用ため池の役割やため池周辺で遊ぶことの危険性について説明がありました。東青地域県民局林業振興課からの水源林の説明では、「山は水を貯えその水がゆっくりと流れることでダムの役割を果たしている」との話があり、参加した児童は真剣な表情で聞いていました。
その後、ため池の水質調査と生き物の観察を行いました。生き物観察では、環境公共プロフェッショナルの工藤智さんから、ため池やその周辺で捕獲したギンブナやオオタニシ等の水生生物について説明があり、児童は普段なかなか見られない生き物を近くで観察することができました。
続いて訪れた1号ポンプ場では、ポンプによって汲み上げられた地下水が農業用水として、用水路を通じて水田まで届けられていることの説明があったほか、休憩で立ち寄った農村環境改善センターでは、環境公共の取組や水の循環について学びました。
最後に見学した豊源頭首工では、頭首工の役割等の説明があった後、ゲート開閉の様子を見学しました。川を堰止めているゲートが転倒し、水が勢いよく流れだすと、児童らの歓声が沸き起こりました。
また、頭首工においても水質調査と生き物観察を行い、ため池との水温の違いやイワナやカワニナなど、ため池と異なる生物が生息していることを学びました。
今回のふれあいの旅では、水田やその周辺には豊かな自然や多様な生物が生息していることなどをたくさん学ぶことができ、有意義であったと思います。皆さん、お疲れさまでした。