ふるさと水土里ふれあいの旅2023

 令和5年6月22日(木)に青森市の青森第二北部土地改良区管内で、環境公共推進プロジェクトとして「ふるさと水土里ふれあいの旅2023」が開催されました。

 この活動は青森北部、青森第二北部、奥内の3土地改良区が主催したもので、地元の小学生(今年の参加者は13名)に農業農村整備事業で整備したため池や頭首工の農業水利施設の役割のほか、水源林の機能を理解してもらうことを目的としています。一日の盛りだくさんだった見学内容を、順にご紹介します!

 

【出発前の集合写真】

1:左堰堤(ひだりぜきつつみ)(ため池)を訪れました

 土地改良区からため池の機能に関することと、県民局林業振興課から森林が水源林として水をためる機能があることの説明があり、参加児童は真剣に耳を傾けていました。

 説明のあとは、水質調査と生き物観察を行いました。

 水質調査ではパックテストで事前に採取した水のpHやCOD等を調査し、生き物観察ではため池近くの水路やため池で捕獲した水生生物について環境公共プロフェッショナルの工藤氏による解説を聞きながら観察をしていました。

【左:左堰堤での説明の様子 右:水槽をのぞき込み生き物を観察する様子】

2:内堰頭首工(うちぜきとうしゅこう)を見学しました

 内堰頭首工は下流の農地約171haへ農業用水を供給する役割があるということについて、土地改良区から説明がありました。

 説明のあと、水質調査と頭首工で捕獲した生き物観察を行い、左堰堤での調査結果と比較していました。

 内堰頭首工の水は左堰堤と比較してCODは小さくpHは若干アルカリ性を示していることやや、左堰堤とは異なる生きものが生息していることがわかりました。

【左:内堰頭首工の説明を聞く様子 右:説明を聞きながら水質を測定する様子】

3:分水工を見学しました

 土地改良区から、分水工は田んぼに用水を平等に供給する施設であるとの説明がありました。

4:水循環について勉強しました 

 分水工見学のあとは小橋集会所で県民局農村計画課から水循環の説明を受けました。水は限りある資源であり、大切に使う必要があるということを学びました。

【左:分水工の説明を聞く様子  右:水循環の説明を聞く様子】

5:アヒルレースで水の速さを学びました

 旅の最後には900mの用水路にアヒルのおもちゃを流し、水路の流速について学ぶアヒルレースを行いました。

 アヒルはおよそ18分で900mを流れ、流速はおよそ0.8m/sであることがわかりました。

【水路に流したアヒルを追いかけます】

6:最後は解散式です

 最後に小学校に戻り、解散式を行って本イベントは終了しました。

 参加児童からは「森林の土にはたくさんの栄養があることが分かった」、「水を大切に使いたい」という感想をいただき、有意義なイベントになりました。

【解散式の様子】

 今回開催したふれあいの旅は、ため池や頭首工等の施設の見学や、生き物を間近に観察する貴重な機会となったのではないかと思います。

 参加した皆さま、お疲れさまでした。