「なまず米」の田植え体験

今回は、平成28年10月17日に掲載された「なまず米収穫体験」に引き続き、ほ場整備事業が行われた
福島徳下地区(藤崎町)での田植え体験について紹介します。

【福島徳下地区の環境保全の取組】
本地区では、かつて多くのナマズが十川から遡上し、水田で産卵していました。
しかし、河川と水田を結ぶ幹線排水路が整備されたこといより、水田との段差が大きくなり、その数は少なくなっていました。
そのため、ナマズの棲む環境を取り戻したいという徳下集落農業活性化協議会の意向を受けて、ほ場整備とあわせて、ナマズの専門家を入れた話し合いを行いながら、隣接する残地に魚道とビオトープを整備しました。

完成したビオトープは、徳下集落農業活性化協議会が維持管理を行っています。

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      【ビオトープ(平成29年5月29日撮影)】

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     【学校田とビオトープの全景(空撮)】

5月29日(月)、地元の常盤小学校3年生がビオトープに隣接する学習田で田植え体験を行いました。
当日は天気も良く、現場には児童たちの元気な声が聞こえてきました。

徳下集落農業活性化協議会の山内会長のあいさつの後、早速田植えが始まりました。
児童たちは、泥に足を取られるなど、慣れない作業に苦戦しながらも、楽しそうに苗を植えていました。

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           【田植えをする児童たち】


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          【元気に田植えをしています】

一時間ほどで植え終わり、その後は、隣接するビオトープで生き物調査を行いました。
児童たちは綱を手にして、積極的に生き物調査に取り組んでいましたが、ぬかるみに足を取られ、しりもちをついてしまい、全身びしょぬれになってしまう子もいました。

また、自分たちの住んでいる近くの田んぼにメダカやタニシ、アメンボなど様々な生き物がいることを知って驚いている様子でした。

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          【生き物調査をしている様子】

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             【転んでしまいました】

今後は、秋に「なまず米」の稲刈りを行う予定です。

児童たちは、今回の体験を通して、農家の方々の苦労を知るとともに、農作業の楽しさ、自然に触れ合う楽しさを感じることができたと思います。

常盤小学校の皆さん、お疲れさまでした。


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