穴久保地区生物調査

10月18日、南部町にある穴久保ため池で、生物調査が行われました。

穴久保ため池は、農業用水の水源として利用されていますが、老朽化により大雨や地震などで決壊する危険がありました。

このため、「穴久保地区ため池等整備事業」を実施して、ため池の堤体や取水施設の改修を行うことにしており、平成28年度から工事に着手しています。

改修工事の際には、ため池をいったん空にする必要がありますが、ため池にはさまざまな水生生物が生息していることから、これらの生物を保護するため、水を抜いた段階で生物を捕獲・調査し、上流側のため池に移動することになりました。

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【普通のため池(上)と水を抜いたため池(下)】

事業の実施にあわせて、ため池の維持管理や今後の活用方法を話し合うため、平成27年度に「穴久保地区環境公共推進協議会」が設立されており、今回の生物調査は協議会が主催しています。
この協議会には、ため池の水を利用している水田組合のほか、町内会や老人クラブ、南部町や青森県など多様な組織が参加しています。

調査の結果、ため池にはドジョウ、コイ、フナ、コオイムシ、ヤゴ、タニシ、カワニナスジエビなどが生息していることが分かりました。
調査には地元高校の先生が講師として参加し、生物について詳しく説明してくださいました。

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             【捕獲された生物】

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         【生物についての説明】

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   【調査後、生物を上流側のため池に移動】

ため池の改修工事は今年の冬から始まり、転落防止柵などの補完的な工事を含め、平成30年度までに完了する予定です。

今後、協議会では地域のため池をどのように維持管理・活用していくか話し合っていくことにしています。

協議会の皆さん、関係各所の方々、ありがとうございました。

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