下小国たかのこ地区環境公共推進協議会による「ため池」の生き物調査

下小国たかのこ地区環境公共推進協議会では、平成26年9月28日(日)に「たかのこため池」の生き物調査を行いました。外ヶ浜町の下小国集落などから大人24名、子供6名の参加がありました。残念なことに、部活動の関係で来られなかった子供たちが数名いたようです(>_<)
この生き物調査は、「たかのこため池」の改修工事に先駆けて実施したものですが、古くからこの集落の水田を潤してきた「ため池」に、一体どんな生き物が棲んでいるのか、子供たちはドキドキの様子でした。
 
1、準備段階~地引網の引き上げ
「ため池」では、数日前から少しずつ水抜きをし、もう少しで「ため池」の底が見えるくらいまで水位が下がっていました。最初に、用意した地引網をセットすることとしました。水位が下がっているとはいえ、ため池の底はドロが堆積しています。プラスチック製のソリで地引網をセットしようと試みましたが、ソリが思うように前へ進んでくれません。泥に足を取られてヘトヘトになってしまいました(>_<)
 
 
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        【ソリによる地引網の設置状況】          【みんなで地引網を引っ張りました】
 
 
そこで、ソリによる地引網のセットは諦めることにしました。地元の皆さんが長いロープを用意してくれていたので、地引網をロープにくくり付け、引っ張りながらセットすることにしました。結果は大成功!(^^)!。さすが地元の皆さんです^^
 
 
2、ため池のヌシ発見!
セットした地引網を引っ張りきる前に大物発見です。水深が浅くなっていた「ため池」の水面に巨大な魚影が・・・。水面から背びれがくねくねと動くのが見えました。さっそく半円網を使って捕獲しようとしましたが、予想以上に悪戦苦闘しました。いざ引き上げてみると、な、な、なんと体長90cmの巨大な鯉でした。100リットルの箱型容器にやっと入るサイズでした。この鯉は、「たかのこため池」の「ヌシ」なんでしょうか^^
 
 
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       【ため池のヌシ捕獲状況】              【体長90cmの鯉】
 
 
巨大な鯉を捕獲してつかの間、今度は「ウナギがいたぞ~!」の声。周りの皆さんがどよめき(・・・・)ました^^。これもまた、巨大なウナギです。ヌルヌルしていて正確には計れませんでしたが、体長はおよそ70cmくらいで、胴回りの太さもハンパなく、かば焼きにしたら何人分かな?と、ついつい想像してしまうほど大きなウナギでした^^
 
 
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      【ヌルヌルして暴れるウナギ】              【巨大な天然ウナギ】
 
 
その他にも、モクズ蟹やヨシノボリ、ヌマエビ、オタマジャクシなど沢山の生き物が「たかのこため池」に棲んでいることが分りました。
 
 
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                 【モクズ蟹】                      【ヨシノボリ】
 
 
捕獲した生き物たちは、すべて軽トラックで近隣の「金六ため池」にお引っ越ししました。「たかのこため池」の改修工事が終わるまでの仮住まいです。同じ地域にある「ため池」ですから、そんなに棲み心地も変わらないことでしょう。しばらくの間、待っててね^^
 
 
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    【仮住まい(金六ため池)への放流】        【ウナギさんをやさしく放しました】
 
 
3、なにげない疑問???
えっ?なになに?「ため池」の水を抜くとき、水と一緒に生き物が流れ出てるんじゃないかって?そこはご心配なく^^。「ため池」の水抜きは地元の皆さんが毎年行っているので、手慣れたものです。下流の水路に鋼製の網を仕掛けて、万全の状態で生き物調査を行うことができました。鋼製の網は、地元の皆さんの手作りだそうです。
その場所でタモ網を使い、小さいヨシノボリやヌマエビ、おたまじゃくしなどを捕獲しました。ちなみに、バケツの中身はこんな状態です。ちょっと分かりづらいですかね(^^ゞ。
 
 
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    【鋼製の網を仕掛けた下流の水路】             【バケツいっぱいのヌマエビなど】
 
 
4、情報の波及
今回の生き物調査では、大変うれしいことがありました(^.^)
な、な、な~んと、環境公共学会メールマガジン(第18号)を見て、青森市から参加された方が2名もいらっしゃったのです。2名の方は、田中のぶ子さん(写真右)と小関孝一さん(写真左)です。田中さんは環境公共学会の会員で、「ため池」の生き物調査に興味があり、来てみたとのことでした。その際、「ため池」の生き物に詳しい小関さんを一緒にお誘いしたそうです。小関さんは、環境省の自然公園指導員などをされている方です。今回は、地元の皆さんと一緒になって生き物を捕獲したり、写真を撮ったりしていました。
今後もどんどん情報発信していきますので、パソコンなどで見るだけではなく、一緒に触れて考える行動をしてみませんか?(^^
 
 
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  【小関孝一さん(左)田中のぶ子さん(右)】        【熱心に撮影する田中さん】
 
 
5、おわりに
今回の生き物調査は、天候にも恵まれ事故もなく無事に終了することができました。地元の皆さん、大変ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。今回の経験を生かしながら、今後も楽しく活動していきましょう!
 
 
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  【記念撮影(下小国たかのこ地区環境公共推進協議会のみなさん)】
 
 
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