「ふるさと”水のみち”探検隊」

7月1日、八戸市において「ふるさと“水のみち”探検隊」が開催されました。

「ふるさと“水のみち”探検隊」は、農業水利施設などの見学を通じて、地域の基幹産業である農業と水のかかわりや水の大切さを学んでもらうため、八戸平原土地改良区が毎年開催しているイベントです。

◇八戸平原土地改良区についてはこちら。

今年は地元小学校の児童29名が参加しました。

【見学した施設】
1.世増(よまさり)ダム
世増ダムは、国営総合農地開発事業により整備された、水道用水や農業用水の供給、洪水の調節機能を持つ多目的ダムです。
ここではダム本体のほか、内部の監査廊(点検のためダム内部に作られたトンネル通路)、水力発電施設、建設の際になくなった集落のジオラマなどを見学し、水循環についての説明も受けました。


イメージ 1













  【ダムについての説明を受けています】

イメージ 2













【ダム内部に設けられた監査廊。内部の気温は10℃以下でした】



イメージ 3











      【集落のジオラマ

イメージ 4













  【水循環についての説明を受けます】

2.大森吐水槽
吐水槽は、農地に水を供給するため、水をいったん貯めておく施設です。
ここでは巨大な水槽の周りをぐるりと回って大きさを体感したほか、ダウジングによる地下埋設管探しの実演、透明なチューブを使ったパイプライン配水の解説もありました。

イメージ 5













【吐水槽についての説明を受けています。説明者の後ろにあるのが吐水槽です】

3.巻の下頭首工、巻の下揚水機場
巻の下頭首工は、新井田川に設けられた取水のための堰です。堰には魚道も設置され、魚が堰の上まで登れるようになっています。同じ敷地内には巻の下揚水機場があり、堰で取り入れた水を前述の吐水槽までポンプアップしています。
ここでは記念写真を撮影したほか、記念樹としてシダレザクラを植樹しました。

イメージ 6













       【堰を間近で見学】


イメージ 7











      【記念写真を撮影】

4.給水栓
給水栓は世増ダムの水を畑に給水するための施設で、八戸平原地区全体で68箇所設置されています。
ここでは実際に給水栓を開き、水量の多さを実感しました。

イメージ 8













【給水栓から水が勢いよく出てくる様子を、班ごとにデジタルカメラで撮影中】

5.山の楽校
山の楽校は、廃校になった増田小中学校の校舎を活用した体験交流施設です。
体育館でお昼を食べ、昼食後はお手玉ボーリングで腹ごなし。
お手玉をピン(空のペットボトル)に当てて倒します。
配点は赤いキャップが5点、それ以外は1点で、倒れたピンの合計点数を競います。


イメージ 9













     【お手玉ボーリングの様子】


6.果樹栽培農家訪問
八戸市南郷にあるサクランボ農園を訪問し、サクランボ狩りをしました。
農家の方にサクランボの正しい取り方を教わり、赤く熟したサクランボをその場でいただきました。

イメージ 10













【サクランボ狩りの様子。おみやげ用のサクランボはビニール袋へ】

児童も先生もイベントを楽しみながら、農業と水のかかわり、農業水利施設の大切さ、水の循環について理解を深めてくれたことと思います。
参加者の皆さん、関係各所の方々、ありがとうございました。

環境公共学会のHPはこちらから