八戸平原土地改良区で児童を対象に実施している野外学習会『ふるさと“水のみち”探検隊』が、7月19日に開催されました。
この学習会は、子どもたちに自分たちの住むふるさとを知る機会を提供し、国営八戸平原土地改良事業(H15完了)により建設された施設(世増ダムや巻の下頭首工など)の見学や体験学習を行い、併せて農業用水と森林の関係について理解を深めてもらうことを目的に開催しています。
当日は、少し雨が降っていたため、体育館で出発式です。
今年は岩手県軽米町の晴山小学校児童31名が参加してくれました。
◇吐水槽
初めに向かったのは吐水槽(とすいそう)。水をためておく大きな施設です。
ダムよりも標高が高い位置にあるこの吐水槽に一度水を集めてから、それぞれの農地へ配分していきます。
また、地中にある、水を運ぶためのパイプの見つけ方を実演してくれました。金属の棒を二本使って、ダウジングで見つけることが出来ます。
きれいな心を持っていないと、反応しないそうです。
◇給水栓
次に向かったのは、給水栓(きゅうすいせん)と呼ばれる、『大きな蛇口』です。
この“蛇口”から、必要なところに水を運んでいくことが出来ます。農地に使う水の他、火災に対応する水としても使うことが出来ます。
口をひねると勢いよく流れ出す水に、子どもたちは驚いていました。
◇巻の下頭首工
3番目に向かったのは、巻の下頭首工(まきのしたとうしゅこう)。
河川からの水を、農地へ送るために取水する施設です。川に迫り出た足場から見るのは、非常に迫力がありました!
学習会の記念に、サクラの木を植樹しました。大きくなったときにきれいに咲いてくれることを願っています。
◇世増ダム
午前の最後は世増ダム(よまさりだむ)へ。
水をためている青葉湖の大きさや、普段は入ることの出来ない監査廊に入って、ダムの中も見学しました。中はひんやりしていましたね。
現在、青葉湖となった場所は、以前は集落があった場所でした。青葉湖の底にあった集落について、ジオラマで確認しました。
◇ブルーベリー狩り体験
お昼休憩を挟んで南郷のブルーベリー農園にお邪魔して、収穫体験を行う予定でした…。というのも、急な土砂降りに遭遇し、収穫体験は短い時間で終わってしまいました。今回訪問した農園は、国営八戸平原土地改良事業で取水した水を使ってブルーベリーを育てています。
農業用水の活用事例を、野外学習を通じ学んだ一日となりました。