「浅瀬石川 水の旅」
7月7日(火)、浅瀬石川土地改良区と田山堰土地改良区が主催する「浅瀬石川 水の旅」が
開催されました。この旅は農業水利施設の役割について勉強することを目的に毎年開催しているもので、今年は黒石市立上十川小学校の4年生22名が参加しました。
まずは小学校で出発式。
先生から、どのようにして田んぼに水が運ばれるのか考えながら施設を見学すること、ダムや水路では周りに注意して歩くこと、などの注意がありました。
それでは、水の旅に出発です。
バスに乗って移動し、最初の目的地である浅瀬石川ダムに到着しました。まずは監査廊を
10分ほどかけて歩き、ダムの内部を見学しました。
途中、ダムに生息する魚が入った水槽があり、生徒たちは興味深そうに見ていました。
浅瀬石川ダムには、コイ、ギンブナ、ウグイなどの魚が生息しています。
監査廊を抜けた後は、堤体からダムを見学し、91メートルという高さを体験しました。
ここでは、ダムの役割について説明を受けました。ダムに蓄えられた水は浅瀬石川に放流され、下流の約7,700ヘクタールの農地に水を供給しています。
また、ダムは農業用水を供給するだけではなく、洪水調整や水道用水源としての役割もあり、ダムのおかげで私たちの生活が守られていることを学びました。
続いて黒石市南中野にある田山堰頭首工にやってきました。ここでは、川の水を頭首工に
よってせき止め、水位を上げて取水する様子を見学しました。
実際にゲートを開けるところを見せると、生徒たちは大量の水が農業に使われていることに驚いていました。
最後に、田山堰頭首工の下流にある用水路を見学しました。頭首工で取水した水は、大きな水路から小さな水路へ枝分かれしながら、田んぼまで運ばれます。
また、ここでは農業の歴史についても少し学びました。昔は、川から水を取水するために石を積んで川をせき止めていたこと、用水路が整備される前は土を掘っただけの水路で水を運んでいたことなどを勉強しました。
今回の水の旅では、私たちの生活を支える農業にはたくさんの水が使われること、また、
田んぼや畑に水を配るためにはたくさんの施設を経由していることなどを学びました。
今日見学した農業水利施設のおかげで、私たちのもとに安定して食糧が届けられるのです。
今回の経験をきっかけに、安心・安全な美味しいお米を食べられることに感謝する気持ち
を持ってもらえたらと思います。
上十川小学校の皆さん、浅瀬石川土地改良区・田山堰土地改良区の皆さん、お疲れさまでした。
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