大畑漁港海岸 環境公共工事見学会を開催しました

 大畑漁港海岸地区環境公共推進協議会では、79日(火)にむつ市立二枚橋小学校の子供たちやその保護者、先生が参加して、大畑漁港海岸環境公共工事見学会を開催しました。
 
 むつ市の二枚橋海岸は冬期の波浪が激しく、近年では、低気圧の来襲により越波等が生じ、海岸付近にある住家の浸水被害が発生していることから、青森県では、その被害を防止するために、人工リーフ(海岸付近に広い浅瀬をつくり、押し寄せる波を砕いてその勢いを弱める施設)や離岸堤(押し寄せる波の力を弱め、海岸の侵食を防止するとともに、砂の堆積を促す施設)を整備しています。平成24年度に完成した人工リーフは、石材をコンクリートブロックで覆っている構造となっているため、海藻が多く生育し、良好な藻場が形成されています。
 
 まず、二枚橋小学校で勉強会がありました。
 勉強会を始める前に、青森県下北地方漁港漁場整備事務所の竹内計画指導課長から、工事見学会の内容と人工リーフの整備目的について、説明がありました。
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 勉強会のはじめに、「山・川・海のお話」として、環境公共コンシェルジュの奥本さんから、山・川・海をつなぐ水の循環についてお話ししていただきました。お話しの中で、二枚橋小学校の子供たちが行っている清掃活動について、「この活動の積み重ねが自然環境を守ることにつながることから、清掃活動を続けて、海の生き物たちが住める環境を守っていこう」と呼びかけがありました。
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 次に、「藻場のお話」として、青森県むつ水産事務所の東野さんから、大畑の海岸で見られる海の生き物や海藻、藻場の役割などのお話しをしていただきました。お話しの中では、簡単なクイズも交えながら、わかりやすくお話ししていただきました。
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 最後に、「工事のお話」として、海岸を守る施設の工事を行っている会社の花松さんから、工事の内容や使っているコンクリートブロックについて、お話ししていただきました。
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 二枚橋小学校での勉強会を終えて、海岸を守る施設を造るために使うコンクリートブロックを作っている大畑漁港に移動しました。そこで、花松さんから、コンクリートブロックの説明をしていただいたほか、工事で使用する石材の重さの計量を見せていただきました。子供たちは、コンクリートブロックや石材を間近に見て、その大きさに驚いた様子でした。
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 次に、工事を行う時に使う潜水器具について、説明をしていただきました。子供たちは、普段はなかなか見ることがない潜水器具に興味津々の様子で、見たり触れたりしていました。
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 次に、人工リーフを整備している二枚橋海岸に行きました。人工リーフが海面からわずかに見えています。
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 二枚橋海岸では、人工リーフから採取した海藻やウニ、アワビを見たり、触れたりしました。
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 また、二枚橋町内会会長の杉本さんが、砂浜付近に住む生き物をタモ網で捕まえに行きました。
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 捕まえた生き物に子供たちは、興味津々の様子でした。
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 見学会を終えて二枚橋小学校に戻り、子供たちから、「これからも海藻や魚が多く、漁業が盛んな町でいてほしい」などの感想が出されました。
 
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