農業用水路の落差を利用した小水力発電

 水土里ネット青森では国の補助事業を活用し、七戸町の早川幹線用水路に小さな落差を利用した小水力発電施設を設置しました。
イメージ 1イメージ 2
 
 早川幹線用水路は、1級河川坪川からのきれいな水が流れる総延長約14キロメートルにも及ぶ農業用水路で、途中、23箇所の小さな落差工がありますが、今回は、そのうち、連続する2箇所の落差工を管でつなぎ、合わせて2.9メートルの落差を作り出し、水力のエネルギーを有効活用することに成功しました。
イメージ 3イメージ 4
 
 また、水路内に配管を設置することによって、管を埋設する手間を省くなどコストの削減も図っています。
イメージ 5
 
 発電に利用する水量は毎秒約0.5立方メートルで、常時出力としてはわずか6キロワット程度ですが、5月から8月までのかんがい期間で、一般家庭3世帯の1年分の電力を生み出します。
イメージ 6
イメージ 7
 
 発電された電力は、電力会社に売電し、得られた収入は、農業水利施設の維持管理費に充てられることとなっています。
イメージ 8
 
 身近にある再生可能エネルギーを有効活用した小水力発電施設は、子供たちの社会教育の材料としても利用が考えられているそうです。
 
 
《早川第1号発電所位置図》
 
環境公共学会ホームページはこちら
水土里ネット青森ホームページはこちら