全国初!ため池での小水力発電

 水土里ネット青森では、国の補助事業を活用し、五所川原市の長橋ため池に、全国初となるため池の農業用水を活用した小水力発電施設を設置しました。
イメージ 1
 
 この長橋ため池は、五所川原市街地から約7キロメートル東方の自然豊かな農村地域にある歴史あるため池です。
イメージ 2
 
 写真左側にあるのが発電施設です。
 写真右側のため池の水面から発電施設までの水の落差は5メートル程しかありません。
イメージ 3
 
 これまで、ため池では、水の落差が小さく十分な水の力を得ることができないことから、発電施設が設置されることはありませんでしたが、今回は、ため池の底樋の出口の部分を仕切弁で止め、管の中を満水状態にすることによって、ため池の落差を有効活用し、放水の際の水のエネルギーを効率的に利用することに成功しました。
 発電のイメージ図です。
イメージ 4
 
 発電に利用する水量は毎秒約0.4立方メートルで、常時出力としてはわずか10キロワット程度ですが、5月から8月までのかんがい期間で、一般家庭6世帯の1年分の電力を生み出すことが可能です。
イメージ 5
 
 ため池で発電された電力は、電力会社に売電し、得られた収入は、農業水利施設の維持管理費に充てられることとなっています。
イメージ 6
 
 これまで、田んぼのお米づくりのためだけに利用されていた農業用水が、新たな地域資源として有効に利用されています。
イメージ 7
 
 
環境公共学会ホームページはこちら