平成29年8月29日、奥瀬堰土地改良区が主催する、地元小学生を対象とした施設見学会「さぐろう!沢田の水」が開催されました。
この活動は、自分たちの家の周りにある田んぼの水がどこから来ているのかを知り、水の大切さについて学んでもらうためのイベントです。今年も例年どおり、十和田市立沢田小学校の4年生11名が参加しました。
まずは法量農村公園に向かい、モニュメントを見ながら、世界かんがい施設遺産「稲生川」の歴史や昔の人が使っていた農機具などについて勉強しました。
【熱心に学んでいます】
次に、水のスタート地点である十和田湖制水門を見学しました。水は高いところから低いところへと流れるため、ここが一番標高の高い場所になります。水を大切にするため、奥入瀬渓流では水門を使って水量を調節していることなどを学びました。
【十和田湖制水門】
ここで作られた電気が私たちの生活にも使われていると知り、みなさん驚いた様子で説明を聞い
ていました。
ていました。
【発電機の大きな音に、思わず耳をふさいでいました】
【奥瀬堰頭首工での記念撮影】
アヒルの人形を水路に流して、用水路の流速を計りました。
普段何気なく目にしている用水路ですが、実際にみんなでアヒルを追いかけてみて、水路の流れはとても速く、危険だということも知ることができました。
【アヒルを走って追いかけます】
そして農業用水として使われた水は、役目を終えて再び奥入瀬川へと戻っていきます。
【用水路の水が奥入瀬川へ】
最後に学校へ戻り、今回の見学場所で採取してきた水を使って水質調査を行いました。
今回は、簡単な調査キットでCOD(化学的酸素要求量)を調べます。
場所によって多少の違いはあったものの、どこの水も水質が良いことが分かりました。
【理科室で実験中】
この他にも、水路橋や田茂木頭首工、沈砂池などの施設を見学し、十和田湖の水は農業用水だけでなく、観光や発電などさまざまなことに利用されていることを学ぶことができました。今回の活動を通して、参加された皆さんはふるさとの水の大切さを学ぶことができたと思います。
なお、今回の活動で使われた貸し切りバスと水質検査キットは、「中山間ふるさと水と土保全対策事業」によって支援されました。
参加された小学校の皆さん、関係者の皆さん、お疲れさまでした。