草地整備を行いました

 田子町和平地区にある農事組合法人和平高原開発農場では、草地畜産基盤整備事業(R2~R6)を活用して、25.5haの草地整備などを行っており、整備により肉用牛の放牧や牧草収穫等の機能強化を目指すこととしています。

 今年度の工事は10月末までで無事完了しました。

 11月初旬に牧場を訪れた時には、種子を播いた牧草の芽が育々と生えていました。これから積雪化で越冬し、来春からは放牧される肉用牛たちに美味しいエサと栄養を供給してくれることでしょう。

 来年度は事業の最終年度となりますが、地域の肉用牛経営を支える吉として、今後ますます活躍してくれることを期待しています。

 

【年季の入った追込み柵をリニューアル 整備前(上)と整備後(下)】

 

 

【今年度整備した区画の全景】

発眼卵の放流

 令和5年11月12日(日)、五戸町の中市河川公園で、疑似餌倶楽部ラフィングが発眼卵の放流を行いました。

 疑似餌倶楽部ラフィングは、魚道の清掃活動・草刈りや稚魚の放流を行い、五戸川の環境や景観をまもる活動に尽力しています。

 

 同内容の放流活動は、昨年度も実施しており、継続的な地域活動の活性化につながっています。昨年度の様子は下記で紹介しています。あわせてご覧ください。

 

令和4年11月6日放流の様子はこちらから>>

kankyokoukyo.hatenablog.com

 

 今年放流する発眼卵は、ヤマメの発眼卵で、約8,000粒が放流されました。発眼卵とは、肉眼で卵の膜から魚の目が見える状態の卵のことをいいます。

【発眼卵の納品時の様子】

 発眼卵の取り扱いには、衝撃や光、温度にも十分な留意が必要だそうです。発眼卵を無事に孵化させるために、また外敵から守るために「容器放流」という工夫を施します。疑似餌倶楽部ラフィングの皆さんは、自作の埋設カゴを用いた放流を行っています。試行錯誤を重ね、現在のカゴの形になっていったそうです。 

【丁寧にカゴの中に入れていきます】

【1つのかごに入れる発眼卵はおよそ100gほどです】

 このように上がメッシュのように網状になったカゴを使う理由として、川にできるだけ近い環境で孵化させるためだからだそうです。さらに流されてしまわないように、大きなコンテナに入れて川底へ設置していきます。

【コンテナに入れて川へ】

 稚魚や発眼卵の放流活動は、環境公共の取組の一つである農・林・水の広域連携につながる取組です。疑似餌倶楽部ラフィングの皆さんは、このような活動を今後も継続して行う予定であることや、今回の発眼卵の孵化も非常に楽しみだとお話してくださいました。今年一番の冷え込みとなった寒い日でしたが、活動お疲れさまでした!

松島・東峰小学校 米の販売会

 令和5年11月1日(水)、阿部堰地区環境公共推進協議会が主催となり、五所川原市立松島小学校及び東峰小学校の5年生によるお米の販売会が開催されましたのでご紹介します。

 

 前回、ブログで紹介した稲刈りから約1ヶ月半が経ち、児童たちが作ったお米を地域の人に販売する日がやってきました!

 お米の銘柄は「まっしぐら」で、1袋2kg 500円で販売しました。

 袋には児童が作成したイラストが描かれています。

 

【児童が作成したお米袋】

 児童たちは、作成したのぼりとチラシを掲げながら、「私たちが作ったお米です。安いよ安いよ~。いかがですか!」と元気に声がけし、積極的に呼び込みを行いました。

   

【元気に呼び込みをします】
【接客もしっかりしています】

 児童たちが声がけをがんばったおかげで、幼児(お父さんと一緒に来ました)から年配の方まで、様々な人がお米を買って行きました。

 

 呼び込みと販売を交代しながら行い、用意したお米132袋全てを売り切ることができました。児童たちは「完売してよかった!」と満足していました。

 

 児童たちは、これまでの田植え、稲刈りの体験により、普段食べているお米や地域の基幹産業である農業への関心や理解が深まるとともに、地域の人々との交流にもつながりました。

 

 これから、お米を食べる時にはこの経験を思い出してくれたら嬉しいです。

 松島小学校、東峰小学校5年生の皆さん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

 

【完売して嬉しそうです】

 

環境公共推進プロジェクト~山・川・海の恵みに感謝!水と大地の探検隊~

 令和5年10月5日(木)、中泊町の中里小学校5年生の児童25人を対象に、環境公共推進プロジェクト「山・川・海の恵みに感謝!水と大地の探検隊」を開催しました。

 

 このイベントは、平成30年度から西北地域県民局と十三湖土地改良区が共同で実施しており、体験学習を通じて健全な水循環を守り、豊かな地域資源を将来に引き継ぐことの大切さを理解してもらうことを目的としています。

 

 当日は、芦野頭首工→武田地区(ほ場整備地区)→若宮機場を半日で見学する行程での開催となりました。

 

 あいにく天気が悪かったため、芦野頭首工では管理棟の中から頭首工の見学となりました。芦野頭首工の役割や改修工事の内容などについて、工事を担当している十三湖農地防災事業建設所の鳴海工事課長から説明を受け、十三湖土地改良区の外崎係長から川幅や取水量についてクイズ形式で勉強しました。児童から、芦野頭首工とゴム堰をそれぞれ農林水産省国土交通省が管理しているのはなぜかという質問があり、元々農林水産省が管理する芦野頭首工のみであったが、河川改修で川幅を広げたときに国土交通省がゴム堰を設置したためそれぞれが管理している、との説明がありました。

 

【芦野頭首工説明の様子】

 次に、芦野頭首工で取水した農業用水を利用している武田地区の水田へ移動し、水管理について学びました。この地区では「自動給水装置」を導入しており、田んぼの水位でフロートが上下することで給水量が調整されるタイプと、タブレット操作で給水量を調整するタイプの2種類を見学しました。児童たちは、遠くからでも適切な水管理ができることを知り、驚いていました。

【武田地区自動給水装置説明の様子】

 続いて若宮機場に移動して、水循環に関する紙芝居、森林の働きに関する説明及び実験、機場の説明が行われました。

 水循環に関する紙芝居では、山・川・海におけるそれぞれの役割を通して、私たちが使った水が循環していて、水を大切に使う必要があることを学びました。

 そのあと、森林の働きに関する説明を聞き、森林が地球温暖化を防ぐことや水を蓄えることを学びました。保水力・ろ過実験では、濁った水が森林の土壌にゆっくりと浸透することでろ過され、きれいな水になることを確認しました。

【水循環についての紙芝居】

【森林の保水力・ろ過実験】

 機場の説明では、排水路から汲み上げてタンクに貯めた水を用水パイプラインへ流し、農業用水として再利用する役割と、大雨時などにポンプで水を強制的に河川へ排出することで、農地の湛水被害を防ぐ役割の2つあることが説明されました。

【ポンプの前で記念撮影】

【管理システムの説明の様子】

 最後は、排水路に生息する魚類のふれあい体験を行いました。児童たちは魚を観察したり捕まえたりして触れ合いながら、魚が棲める環境を保全することの大切さを楽しく学びました。

【魚のふれあい体験】

 今回の旅で、頭首工などの農業水利施設の役割や水循環について学習できました。一日では覚えきれなかったかもしれませんが、今回の体験で覚えたことを思い出し、これからも豊かな地域資源を大切にしてくれることを願います。

【最後に記念撮影】

 中里小学校、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。

風合瀬(かそせ)地区グラウンドカバープランツの植栽活動

 今回は、令和5年7月21日に西海岸地区環境公共推進協議会が開催した「グラウンドカバープランツの植栽活動」について紹介します。

 

 「西海岸地区環境公共推進協議会」は平成22年度に西海岸地区広域農道整備事業における環境公共の推進団体として設立され、令和3年度まで深浦町風合瀬の広域農道沿いでアジサイの植栽活動とその維持管理を行ってきました。

 

 令和4年度開催の協議会において、これまで植栽してきた農道沿いで風合瀬地区ほ場整備事業が始まったことから、今年度新たに、法面の草刈り作業の省力化と景観美化を目的としたグラウンドカバープランツの植栽活動に取り組むこととしました。

 

 活動の初年度となる令和5年度は試験的な植栽ということで、令和4年度にほ場整備事業を行ったエリアに環境公共プロフェッショナル及び関係団体の計24名でイブキジャコウソウとシバザクラ、各240株を植栽しました。

 

 当日は、最初にグラウンドカバープランツが生育初期の段階で雑草に負けないように、防草シートを敷き、植える感覚を決めて切り込みを入れる作業を行いました。

【防草シートを敷設する様子】

 防草シートの敷設が終わったあとに環境公共プロフェッショナルの原田久典さんの指導のもと、植栽を行いました。

【植栽の様子】

 手際よく作業を進め、きれいに植えることができました。

【最後に記念撮影】

 参加した皆さんの御協力があり、誰一人けがもなく今年度の活動を終えることができました。ありがとうございました。