発眼卵の放流

 令和5年11月12日(日)、五戸町の中市河川公園で、疑似餌倶楽部ラフィングが発眼卵の放流を行いました。

 疑似餌倶楽部ラフィングは、魚道の清掃活動・草刈りや稚魚の放流を行い、五戸川の環境や景観をまもる活動に尽力しています。

 

 同内容の放流活動は、昨年度も実施しており、継続的な地域活動の活性化につながっています。昨年度の様子は下記で紹介しています。あわせてご覧ください。

 

令和4年11月6日放流の様子はこちらから>>

kankyokoukyo.hatenablog.com

 

 今年放流する発眼卵は、ヤマメの発眼卵で、約8,000粒が放流されました。発眼卵とは、肉眼で卵の膜から魚の目が見える状態の卵のことをいいます。

【発眼卵の納品時の様子】

 発眼卵の取り扱いには、衝撃や光、温度にも十分な留意が必要だそうです。発眼卵を無事に孵化させるために、また外敵から守るために「容器放流」という工夫を施します。疑似餌倶楽部ラフィングの皆さんは、自作の埋設カゴを用いた放流を行っています。試行錯誤を重ね、現在のカゴの形になっていったそうです。 

【丁寧にカゴの中に入れていきます】

【1つのかごに入れる発眼卵はおよそ100gほどです】

 このように上がメッシュのように網状になったカゴを使う理由として、川にできるだけ近い環境で孵化させるためだからだそうです。さらに流されてしまわないように、大きなコンテナに入れて川底へ設置していきます。

【コンテナに入れて川へ】

 稚魚や発眼卵の放流活動は、環境公共の取組の一つである農・林・水の広域連携につながる取組です。疑似餌倶楽部ラフィングの皆さんは、このような活動を今後も継続して行う予定であることや、今回の発眼卵の孵化も非常に楽しみだとお話してくださいました。今年一番の冷え込みとなった寒い日でしたが、活動お疲れさまでした!