新郷遊漁会による稚魚放流活動

 令和4年6月19日、五戸川において、新郷遊漁会の皆さんにより、ヤマメとイワナの稚魚放流が行われたので紹介します。

 新郷遊漁会は、五戸川の清流を守り、住民が故郷の川として親しめる景観づくりを目指して活動している団体です。活動は、川や水路の草刈り、稚魚放流や遊漁釣りイベント開催のほか、高齢化で手がまわらなくなった場所への環境整備も行っています。年配の方だけでなく、小学生や中学生の皆さんと協力して活動しており、地域一体となって、高齢化・後継者問題、環境問題に取り組んでいます。

 この日は、五戸川・三川目川の4カ所で、稚魚の放流が行われ、うち1か所では地元の保育園児や保護者も参加する稚魚放流会が開催されました。放流した稚魚は、4か所合計でイワナ3,000匹、ヤマメ3,000匹の6,000匹になりました。

 今回放流した稚魚の一部は、県の「中山間地域ふるさと活性化基金」が活用されています。

放流の様子

勾配のゆるやかな川に、場所・回数をわけて放流をします

 新郷遊漁会では、かつて五戸川に多く生息していた、カジカが棲める清流の復活を目標としています。ヤマメやイワナの増加とともに、カジカが棲める川になるように、周辺の環境保全も継続して努めています。

 今後の活動として、地元の中学生たちとともに、五戸川頭首工周辺の水路において水質調査や生物調査を実施する予定です。きれいな水を確保することの必要性を広め、環境保全活動への理解を促進していきたいと思います。