きれいな水の旅 ベンセ湿原

 津軽半島日本海側沿岸部には広大な砂丘地帯が広がります。
 その砂丘地帯には大小無数の湖沼が点在し、その中でもベンセ沼などを含むベンセ湿原は、津軽国定公園にも指定される代表的な湿原です。
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 湿原には、湿地を好む貴重な植物群落が見られ、こちらのベンセ湿原の植物群落は、低地の水辺植物群落としては我が国有数の規模となっているそうです。
 夏にはニッコウキスゲやノハナショウブが湿地を彩り、多くの観光客が訪れます。
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 地域では、これらの貴重な自然を保護しながら、多くの方に見て頂くため、施設の整備や周辺の草刈り作業などを行っています。
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 ベンセ湿原周辺には広大な農地が広がっていますが、この地域には大きな川が流れておらず、湿原にあるため池は貴重な水源として利用されています。
 ベンセ湿原を代表するベンセ沼です。
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 「ベンセ」は漢字では「辯瀬」と標記するのですね。
 
 また、周辺のため池は、「ジュンサイ」が自生していることでも知られています。
 「ジュンサイ」は日本の一部地域においては水質の悪化とともに絶滅した地域もあるそうですが、こちらのベンセ沼周辺は水がきれいなことから、未だに自生しています。
 
 ベンセ沼周辺で「ジュンサイ」を採っている方たちを発見しました。
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 通常、「ジュンサイ」採りは、ため池が深いために舟を使いますが、このため池は水深が浅いために、直接入って採っているそうです。
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 採った「ジュンサイ」を見せていただきました。
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 若芽のヌルヌルした部分を、酢の物や味噌汁としていただきます。
 
 「ジュンサイ」の花を見つけました。
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 赤い花が咲くんですね。とても小さいですが、きれいな色をしています。
 
 「ジュンサイ」は今が旬だそうですが、こちらの豊かな自然ときれいな水で育った「ジュンサイ」、とてもおいしそうです。
 
<ベンセ湿原位置図>
 
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