攻めの農林水産業推進大会(前編)

 去る10月31日、青森県では、「攻めの農林水産業推進大会」を開催し、農林水産物の生産や加工、流通・販売に取り組み、成果を挙げている生産者等を表彰するとともに、農山漁村の未来を支える「地域経営」の確立に向けた講演会などを行いました。
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 青森県の県産品PRキャラクター「決め手くん」も応援に駆け付けました。
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 大会では、国立大学法人宇都宮大学農学部の守友裕一教授が、「農業・農村の持続的発展と活性化のために、今はじめるべきこと」と題して基調講演を行いました。
 守友教授は、農村地域活性化のためには、地域活動への住民総参加や、地域資源に付加価値を付けることが重要と指摘しました。
 
 こちらは、意欲溢れる攻めの農林水産業賞受賞者の皆様です。
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 当日、表彰を受けた生産者の方々は、会場の入口で、それぞれの取組を紹介しました。
 
 最優秀賞を受賞した、百石町漁業協同組合小型船部会のブースです。
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 地元名産の「ホッキガイ」操業の協業化によるコスト削減や、資源管理や販売促進活動による収益性アップ、後継者の育成を実現している点が、特に優れていると評価されました。
 
 優秀賞を受賞した、弘前市農業生産法人、有限会社ANEKKOと、中泊町の有限会社ケイホットライスのブースです。
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 ANEKKOは、糖度が非常に高くおいしいと評判の、岩木山麓のトウモロコシ、「嶽きみ」の加工品を開発し、直売所やレストランで提供し、また、市民農園を開設し、多くの利用者を呼び込むなど、地域の活性化に大きく貢献している点が評価されました。
 こちらは、「嶽きみ」を生地とクリームに使用し、更には、米粉も混ぜて作られた地元のスイーツ、「嶽きみロールケーキ」です。
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 ふわふわ、もちもちした食感と、トウモロコシの甘さが人気です。
 この他、嶽きみを使ったソフトクリーム、アイス、プリン、焼酎などが開発、販売されております。
 
 ケイホットライスは、中泊町の大規模農家で、水田の作業受託の取組や、冷涼な気候を利用した農薬・化学肥料不使用による栽培などで、“健康な田んぼ”「幸の米(ゆきのまい)農園」として自社ブランドを確立し、多様な販路を開拓した点などが評価されました。
 “きれいな水と健康な土”により栽培されたお米の試食も行われ、来場者から好評を得ておりました。
 また、奨励賞を受賞した、田舎館村の津軽苺出荷組合と、青森市青森県森林組合連合会のブースも好評でした。
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 津軽苺出荷組合は、組合員間での栽培技術向上や、独自の販路拡大、担い手育成のための研修会開催などに尽力している点が評価されました。
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2種類のケーキ用イチゴの試食が行われていました。
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 青森県森林組合連合会は、販売が困難な品質の材木を集約し、大量に中国などへ販売する販路を確立し、森林所有者の所得向上に尽力している点が評価されました。
 県産スギを使った賞状額とネームプレートが展示されておりました。
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 当日は、青森県の「環境公共」の特別展示も行いましたが、その様子は、またお知らせします。
 
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