「攻めの農林水産業」推進大会

 去る9月11日、青森県では、「攻めの農林水産業」推進大会を開催しました。
 本大会は、「攻め」の姿勢で農林水産物の生産や加工、流通・販売に取り組み、成果を挙げている生産者等の努力を称え、その業績を他の模範とするとともに、農林水産業の「成長産業化」に向けて生産者、農業団体、行政等が一堂に会し、意識の共有を図ることを目的に開催されました。
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 大会の前半では、優良事例表彰式と受賞事例の発表が行われました。
 壇上中央にいるのは、世界遺産白神山地に生息する「くまげら」をモチーフとしたオリジナルマスコットキャラクター「あじっぴー」です。
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 「あじっぴー」は、最優秀賞を受賞した「あじ・彩・感」倶楽部が作成したもので、各種イベントを盛り上げたり、自然豊かな農林水産物のPRに一役買っています。
 大会後半では、宮城大学の大泉副学長が「農林水産業は成長産業に変えられる」と題した基調講演が行われ、日本はヨーロッパの国々のように生産性が高く、付加価値に特化した農業を目指すべきとの指摘がありました。
 
 会場には「環境公共」ブースも設置されており、「環境公共学会」では青森県の地域づくりの取組紹介として、写真展を掲示しました。
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 また、同ブースでは、そのほかにモデル地区での取組や「環境公共」を支える様々な技術が紹介されていました。
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 これは、農業用水路に水車を設置した小水力発電施設のミニチュアで、今話題の再生可能エネルギーの一つです。
 青い光は、水力により発生した電力により点灯しているLED照明です。
 
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 左側は県産スギの間伐材を利用したコースターで、表面にはカブトムシなどのイラストが刻印されています。
 右側は土壌硬化剤(マグホワイト)を活用した環境保全効果の高い技術で、土を硬化させることで雑草繁茂が抑制でき、除草に要する労力節減が可能です。
 
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 こちらは、鰺ヶ沢漁港に整備されたホンダワラ藻場造成を再現したミニチュアです。
 地場の資源であるホタテ貝殻が設置されたコンクリートブロックなどを海底に設置することで海藻群落である藻場が造成され、水産資源の回復を図ることができます。
 
 大会開催前には、知事が同ブースを訪れ、「環境公共」が着実に推進していることを実感されていました。
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 今後は、今回展示されていた「環境公共モデル地区」の育成や、「環境公共」を支える技術の普及拡大などを通じた「攻めの農林水産業」の更なる推進が期待されます。
 
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