「環境公共紙芝居」作りました

 青森県では、「水循環」と「環境公共」を子どもたちに理解してもらうため、紙芝居を作成しましたので、その内容を紹介します。
 
 
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 「水循環」と「環境公共」のお話し、始まり始まり~。
 
 
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 「水の循環」って何?
 山に降った雨は川に流れ、川の水は米や野菜に使われ、その後、海へと流れて行きます。そして、海の水は蒸発して雲になって、また山に雨を降らします。
 このように水は、山から海までを繰り返し回っています。
 これを水の循環と言います。
 人が生きていくためには、水の循環を守っていくことが大事です。
 そのために、どのようなことが行われているでしょうか。 
 
 
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 山・川(里)・海ではどんなことをしているの?
 「山」では、森が水を蓄えられるように木を植えたり、雨が降っても土が流されないように堤防などを作っています。
 「川(里)」では、おいしい米や野菜などが、皆さんの手に届くように、田んぼや畑、水路、道路などを作っています。
 「海」では、海草を生やして魚が棲める場所を増やしたり、漁師さんが安全に魚を獲れるように、船を泊めて置く所などを作っています。
 このように、山や川、海で色んな工事を行っていますが、今と昔では工事のやり方が違うようです。
 
 
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 昔の工事と今の工事は、どう違うの?
 昔は、近くにいる人みんなで話し合って、みんなが力を出し合いながら、工事を行ってきました。
 みんなで、きれいな水の循環を守っていました。
 
 
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 ところが今では、色んな工事を専門の人がやるようになり、例えば、国や県の役所、会社の人たちが、機械を使って、みんなのために工事を行います。
 これを公共事業といいます。
 公共事業では、みんなが力を出し合うより、専門の機械と人を使うので、すごく早く工事ができます。
 しかし、みんなが参加していないので、参加していない人たちは、山や川に平気でゴミを捨てたりするなど、段々、水が汚くなっています。
 ではどうしたらいいんだろう?
 そうだ、みんなで、「環境公共」に取り組もう!!
 
 
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 「環境公共」って何?
 何をするの?
 そこで、専門の機械や人で工事をする時にも、昔みたいに、近くにいる人みんなで話し合って、自分達で出来ることは手伝いながら、自然やきれいな景色など、みんなの環境を守っていくことにしました。
 これが、「環境公共」という考え方です。
 
 
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 それでは、実際に「環境公共」を行う時に、どのようなことをすればよいのでしょうか。
 そこで、青森県では、「環境公共」で工事する時の約束事を、3つ決めました。
 一つ目は、「地域力の再生(新たな「結い」)」です。
 近くの人みんなでどんな工事をするかなど、話し合いをします。
 
 
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 二つ目は、「強固な農・林・水の連携」です。
 山(林)・川(里、農)・海(水)でバラバラでなく、一緒になって工事します。
 山の木で水路を作ったり、魚を採る人が山に木を植えたりと、山・川・海が仲良くやっていこうということです。
 
 
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 三つ目は、「環境への配慮から保全・再生へ」です。
 虫や魚が棲めるように、卵とか生めるように工事します。
 
 
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 「環境公共」に取り組んでいる人たちは、集まって会を作っています。
 その会を「環境公共推進協議会」と言います。
 この会は、青森県内の各地区にいっぱいあって、皆さんの近くにもあります。
 この会では、生き物が棲める工事のやり方をみんなで話し合ったり、生き物調査や花を植えたり、水路などの掃除とかしています。
 みなさんも、お父さん、お母さんと一緒に機会があったら、是非、参加してください。
 
 
 以上で「環境公共紙芝居」は終わりです。
 「環境公共紙芝居」は、先日、十和田市で行われたイベント「さぐろう!沢田の水」で、小学生の子どもたちに紹介されました。
 小学生の子どもたちにとっては、なかなか難しい内容となっているかもしれませんが、環境公共の取組の雰囲気だけはつかんで頂いたようでした。
 
 さて、みなさんは、この「環境公共紙芝居」、どのように思いますか。
 
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