令和3年10月21日(木)、中里小学校の5年生を対象に環境公共推進プロジェクト「山・川・海の恵みに感謝!水と大地の探検隊」が開催されました。
このイベントは、平成30年度から実施しており、体験学習を通じて健全な水循環を守り、豊かな地域資源を将来に引き継ぐことの大切さについて理解してもらうことを目的としています。
当日は、中泊町にある芦野頭首工や武田地区ほ場整備の用水パイプライン・自動給水装置、若宮機場を見学しました。
現在、改修工事が進められている芦野頭首工では、現場が見える管理棟から頭首工の役割について説明を受けました。児童たちの住んでいる地域の農業用水は、岩木川に設置した芦野頭首工などを水源としていることを学びました。
次は、芦野頭首工から取水した水を利用して営農している武田地区へ移動し、水管理について学びました。この地区では、人が水田へ足を運ばなくても適切に水管理をしてくれる自動給水装置を導入しています。スマートフォンを操作するだけで水管理ができることを知った児童たちはとても驚いていました。
次の見学施設である若宮機場では、2つの役割について学びました。
1つ目は、排水路の水を汲み上げてタンクに貯水し、再びパイプラインにより農業用水として利用する役割です。
2つ目は、水害を防ぐ役割です。児童たちの住んでいる中里地域は周りに比べ低平地であるため、若宮機場のポンプを使って雨水等を河川へ強制的に排出することで、農地などの湛水被害を防ぐ働きをしています。
また、紙芝居形式により水循環システムについて説明を受け、農業用水として利用している水がどのように循環しているのかを学んだほか、スマート農業に対応したロボットトラクターについても学びました。
最後は、排水路に生息している魚類とのふれあい体験です。
児童たちは興味津々の様子で魚と触れ合いながら、魚が棲める環境を保全することの大切さを楽しく学びました。
今回のイベントを通じて、頭首工などの農業水利施設の役割や水の循環についてたくさん学んでくれたと思います。
今回学んだことや感じたことを忘れずに、豊かな地域資源をこれからも大切にしてくれることを願っています。