県では、水産資源の増大と漁獲量の安定・向上を図るため、魚類の産卵場や稚魚の生息場所となる藻場(※1)をはじめ、その沖合には幼魚の育成場や成魚を効率的に獲るための魚礁漁場を沿岸から沖合まで一体的かつ広域的に整備しています。
県では、これまでに整備した藻場の効果を把握するため、令和3年10月に潜水調査を実施しました。
調査の結果、日本海の小泊漁港沖に整備した藻場では、設置したコンクリートブロック上に、ホンダワラ類(※2)などの海藻が生い茂り、藻場に集まる幼魚などが確認できました。また、陸奥湾の野内漁港沖に整備した藻場では、設置したコンクリートブロックによるアマモ(※3)の保護やナマコの生息の場となっていることを確認することができました。
県では、今後も、漁場の整備による漁場環境の創出を図り、地域の水産振興につなげていきたいと考えています。
※1海の中において、海草・海藻が生い茂っている場所。
※2日本海における藻場を構成する海藻の一種
※3陸奥湾における藻場を構成する海草の一種