漁礁(ぎょしょう)のおはなし

 平成27年6月19日、中泊町立小泊小学校5年生の児童19名を対象に小泊地域水産

盤整備事業学習会「魚礁のおはなし」が開催されました。

 この学習会は、平成25年度に設立された「小泊海域漁港漁場環境公共推進協議会」(地元の漁業協同組合や小泊漁港の工事関係者、青森県中泊町)が中心となって企画し、今回で3回目となります。

 当日は、子どもたちの移動手段となるバスが来ないというハプニングがあったものの、

係者のマイカーで往復送迎することで、何とか予定どおり開催することができました。

 ご協力いただいた関係者の皆様には、ただただ感謝するばかりです。


 さて、今回の「魚礁のおはなし」は、本事業の目的である「水産資源の回復」を通して、次世代を担う児童たちに、「環境公共」の考え方に沿って、以下の内容について学んでもらうことを目的としています。

 1つ目は、“自分の住んでいる小泊地区の沿岸域で獲れる魚や貝を、実際に目で見て、手で触れてもらい、それぞれの特徴やどのように生息しているかを知ってもらうこと。

 2つ目は、“青森県が取り組んでいる魚礁工事について、理解を深めてもらうこと。ま
た、事業を行う際には、関係者と打合せしながら工夫していること。”

 それでは、当日の学習会の様子を紹介します。

 
 まずは、すくすくこどまり館にて、魚礁のおはなしと魚礁の作り方について、パワーポイントを使って説明しました。

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   【真剣な様子で説明を聞く児童たち】

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      【説明する職員の姿】


 日本海部地区(小泊漁場)広域漁場整備事業では、漁礁を現場製作しており、砂地化した5~10mの場所に藻場礁(もばしょう)というブロックを設置して、海藻類を繁茂させ、魚の餌となる甲殻類等の生息環境を整える工事を行っています。

 水産環境の整備は、正に環境に配慮した工事であるということを伝えました。

 さらに、地元漁業者からの要望であるサザエの漁獲量を増やすため、ブロックに穴をあける工夫(型枠に突起物を設けている)をしていることも説明しました。
 児童たちが飽きないよう、途中下記のような質問をしましたが、みなさん真剣な表情で聞いていました。

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 次に、現場に移動して水産事務所の職員から小泊の魚(協議会で準備)について説明してもらいました。その後、魚やたこに触れ合う時間になると、みなさん元気いっぱいに楽しんでいました。

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 【水槽の中にはたくさんの魚が入っています】

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   【魚やたこと触れ合う児童たち】

 学習会終了後には、みんなで沈設予定のブロックに記念のメッセージを書きました。

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【ブロックにメッセージを書く児童たち】

 本日学習会で学んだことが児童たちの記憶に残り、今後、家族との会話の中で「環境公共」が話題になってくれたらうれしいです。参加した児童のみなさん、お疲れさまでした。

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