地域住民によるホタルの里の保全活動

 青森市細越でホタルの里の保全を行っている「細越地域水土里保全隊」の活動について紹介します。

 1991年(H3)に青森市教育委員会が調査したところ、集落後背地の森林の中にある約1haの休耕田周辺が、ホタルをはじめ多様な生態系に富む貴重な里山ということが明らかになったことから、「細越ホタルの里」として地域住民と地元小中学校が連携し、草刈りなどで保全を図るとともに幼虫の飼育・放流を続けています。また、1999年(H11)から、7月上旬の3日間だけ「ホタルまつり」を開催し見学者を受け入れています。

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2021年4月17日にゲンジホタルの幼虫の放流を行いました。

 例年は子どもたちでいっぱいになりますが、コロナ禍のため2年続きで関係者のみで行われました。

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2021年6月27日に水路の泥上げを行いました。

 例年、「まつり」前の草刈りの日ですが、コロナでまつり中止にも関わらず、地元の中学校から100人を超える生徒が参加し、女子生徒は花だんの草取り、男子生徒は水路の泥上げを行いました。

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2021年7月25日に草刈りを行いました。

 月例の草刈り作業には地域住民の他、周辺小中学校PTAおやじの会(6校)からも参加がありました。

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2021年9月26日に畦畔の整備を行いました。

 生物多様性保全を考え、水田の湛水を続けるために畦畔の補強を行いました。

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2021年10月12日に小学校で校外学習を行いました。

 地元の小学校2学年の児童など130人が校外学習に訪れました。小学校では「ホタルの里」を「地域の宝」として位置付けています。