稲生川ウォーク

 令和5年4月23日(日)、十和田市にて稲生川ウォークが開催されました。

 稲生川ウォークは、十和田市発展の礎となった農業用用水路「稲生川」の上水と三本木原台地の開拓に係る新渡戸傳らの功績と歴史を後世に伝えるため、平成13年から開催されているウォーキングイベントです。

【開会式後の記念撮影・稲生川頭首工にて】

 今年の参加者は87人で、最初に桜の広場公園で開会式を行い、稲生川の起点である稲生川頭首工までバスで移動しました。頭首工近くの親水公園で準備体操をして体を温めたあと、5㎞、14㎞、20kmのコースに分かれてゴールを目指しました。

 

 コースの道中に、古くは江戸時代末期安政3年(1856年)に完成し、その後現在に至るまで改修を重ねて利用されている鞍出山トンネルや、元治2年(1865年)に完成した稲生川頭首工など、当時から今まで利用されている稲生川に関連する構造物が点在します。その一つ一つに開設パネルが設置され、参加者は興味深そうに歴史と触れ合いながら歩みを進めていました。

【解説パネル】

 今年は桜の早咲きで、残念ながら例年のような満開のなかでの開催とはなりませんでしたが、参加者は暖かな春の陽気に包まれた自然の中を、のびのびと散策していました。