「島守カントリー・ウォーク」

11月5日、八戸市南郷島守で「島守カントリー・ウォーク」が開催されました。

のイベントは、農村の自然や風景、神社仏閣などの史跡を探訪しながら、島守盆地内を散策するウォーキングイベントです。
「島守田園空間博物館運営協議会」が主催し、青森県などの後援を受けて、今年初めて開催されました。
参加者は約40人。地元ガイドの解説を受けながら、総距離約5km3時間かけてのんびり巡りました。

スタート地点の「南郷朝もやの館」に集合し、ウォーキングスタート。

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   【スタート地点の「南郷朝もやの館」】

地元では「こくぞうさん」と呼ばれ親しまれているお堂で、八戸藩ニ代藩主・南部直政の時代に藩の祈願所として建立されたものです。

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      【福一満虚空蔵菩薩堂】

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     【敷地内にある鐘楼堂】

「島守四十八社」と呼ばれるほど、島守盆地内には神社仏閣が数多くあります。
「島守田園空間博物館運営協議会」の部会である「島守四十八社の会」が48箇所の位置や由来を調査し、下の写真にあるような白い案内板を立て、解説しています。

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        【高山神社頂上】

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         【山の神の鳥居】

盆地内にはリンゴ園のほか、ブルーベリーやサクランボの観光農園もあります。
リンゴ園の間を縫うように整備された「大久保小公園」にはアケビも植えられており、収穫を楽しむことができました。アケビを初めて食べたという人も。

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  【盆地内のリンゴ園でリンゴの収穫体験】

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        【大久保公園】

島守は周囲を山に囲まれた盆地で、山からの水が沢水や湧水として流れ込んでいます。
沢沿いにはこうした水を利用する谷津田が設けられ、今でも耕作されています。
島守盆地には縄文時代から人が住んでいたため、水田や畑から土器片がよく見つかる
のだそうです。

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  【農業用水として使われている湧水】

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          【谷津田

昼食会場のかやぶき農家「舘(たて)のやかた」に到着。
「舘のやかた」は地域に残されていた古民家を解体し移築したものです。内部も昔ながらの農家の間取りを再現したものになっています。
敷地は八戸市市民農園として貸し出されており、「舘のやかた」は農作業の休憩所、収穫した作物の調理場所としても活用されています。

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       【舘のやかた】

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   【復元されたかやぶき農家で昼食】

当日は昼食として、鴨肉のおにぎりや鹿肉のスープが振る舞われ、大変好評でした。

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     【鹿肉と芋煮のスープ】

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        【昼食の様子】

希望者は午後も引き続き盆地内巡りをしました。
地区の菩提寺である高松寺(こうしょうじ)の山門)へ。
お寺のご厚意で、本堂の中も見学させていただきました。
境内には青森県の天然記念物に指定されている、推定樹齢700年のカヤの木があります。根元には実が沢山落ちており、芽を出しているものも。
昔はこの実を炒っておやつにしたそうです。

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       【高山寺の山門】

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    【県天然記念物のカヤの木】

当日は時折小雨が降っていましたが、気温は暖かく散策日和でした。
参加者の目的は「寺社巡り」「農村の自然堪能」「歴史探訪」「収穫体験」と様々でしたが、地元ガイドの解説のおかげで、どの方も満足のいくカントリー・ウォークとなったようです。
主催者、関係各所の皆様、ありがとうございました。

島守盆地では、この他にも様々なイベントが企画されています。興味を持たれた方は下記ホームページをご覧ください。島守田園空間博物館運営協議会ホームページ

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