主催は、今別町内水面漁業協同組合で、20年以上前からこのような活動を継続しています。組合長の澤田瑞穂さんは、環境公共プロフェッショナルでもあり、このイベントを通して園児のみなさんに自然の大切さを教え続けています。
開始時刻丁度にアユの稚魚を載せたトラックが到着しました。その後、園児のみなさんも
到着して、漁協組合のみなさんに「よろしくお願いします」と、とても元気に挨拶をしました。当日は雨の予報でしたが、園児のみなさんの元気が空にも届いたのか、始まるころには快晴となりました。
【アユを載せたトラックの到着の様子です】
【漁協のみなさんに元気にあいさつをしました】
いよいよ、稚魚の放流開始です。アユの稚魚がたくさん入ったバケツを渡すと、稚魚をはじめて見た園児のみなさんは、怖がったり、興味津々の様子だったりと、様々な反応でしたが、いざ放流をしてみると、みなさんとても楽しかったようです。バケツの中が空になると、すぐに「なくなっちゃった。魚を入れてちょうだい」と言って何度も放流していました。
【川にアユを放流しました。】
【川で元気に泳いでいるアユの稚魚】
今回放流する稚魚は1万匹で、当事務所(東青地域県民局地域農林水産部)の職員を含め、スタッフ全員でトラックと園児たちの間を走りながら、何度も往復して稚魚を運びました。
放流が終わると、川に向かって「大きくなってね」とみなさんで元気に声をかけました。
【アユの稚魚に元気に声をかけました】
その後、当事務所の職員から、水環境の大切さや水の循環について、パネルを見せながらお話ししました。ときどき、こちらから質問すると、みなさん元気よく手を挙げて答えてくれました。
【パネルを使ったお話を一生懸命聞いていました】
この日は、テレビ局が取材に来ており、園児のみなさんも取材を受けていました。テレビ局の方がインタビューをすると、ちょっと緊張した様子でカメラに向かって一生懸命答えていました。
【インタビューにしっかりと答えていました】
これで本日の放流活動は終了です。
今回の活動を通して、川に棲んでいる魚と水との関係について少しでもわかってもらえたらと思います。初めて目にしたことや、経験したことが多かったと思いますが、印象に残る思い出になったのではないでしょうか?
今回の活動で放流したアユの稚魚は、「中山間ふるさと・水と土保全対策事業」を活用し今別町内水面漁業協同組合に提供したものです。青森県では、中山間地域等の農村において、地域の活性化のために活動している団体に対し、その活動に必要な物資の提供を行っています。今後も、地域で行われている「ふるさとづくり」を支援していく予定です。
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