見学会では、施設のもつ役割や、水と森林の大切さなどをテーマにしていますが、今回は、これらと併せ、「環境公共」の取組の一環として、見学会の中で、ため池等整備事業により整備する、杭止堰水路トンネルに生息するコウモリの生息調査を実施しましたので紹介します。
9月8日は、弘前市立致遠小学校の5年生児童を招いて見学会を開催しました。
子ども達は、コウモリを探すため、勇んでトンネルに入っていきましたが、あまりにも暗いため怖がって騒いでしまい、昼間寝ているコウモリを起こしてしまい、飛び交うコウモリの逆襲を受けていました。
以前の調査では、トンネル内に2種類のコウモリ(モモジロコウモリ、コキクガシラコウモリ)が確認されていました。
今回の調査では、約30匹のモモジロコウモリを確認できました。
トンネル内のコウモリの様子です。
工事により、トンネル内の壁がツルツルになると、コウモリが壁につかまりづらくなり、トンネルからいなくなる可能性がありました。
そこで、トンネル内にコウモリの寝床となる場所として、「コウモリピット」を設置し、生息場所を確保しています。
こちらが「コウモリピット」です。
今年度は、春の通水前の3月に、再度、生息調査を実施する予定です。
今後も、生息調査を続け、コウモリの生息環境の保全を図っていくこととしています。
環境公共学会ホームページはこちら