令和5年8月19日(土)に十和田市にある一本木沢ビオトープにて生き物観察会「水の中をのぞいてみたら」が開催されました。前回7月22日(土)開催のホタル観察会に続き、今年度2回目の活動では、保護者を含む23名が参加しました。
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今回の観察会では北里大学で実施している生態調査の一環であり、ビオトープに移動のち、北里大学の学生の協力のもと、ボートを使って地引網を設置しました。一本木沢ビオトープは水底の泥が重く、通常の地引網では巻き込んだ泥で網を回収できなくなることから、浮きで浮力を調整した特別性を使用します。
地引網の設置が完了すると、参加者全員で力を合わせて地引網を回収しました。袋網の中をのぞき込むと、たくさんの小魚や水生昆虫が入っていました。
今回の一投で確認できたのは、魚類はジュズカケハゼとウキゴリの2種、昆虫類ではシオカラトンボ、ギンヤンマ、オオヤマトンボのヤゴ の3種でした。参加者は生き物の同定をしながら種類ごとにバケツに振り分け、歓声を上げながら観察していました。
ビオトープから集合場所の東コミュニティセンターへ戻った後、北里大学の柿野先生からビオトープの役割や生態系の豊かさの大切さについて、改めて講義を受けました。今回の観察会では見られませんでしたが、北里大学の事前調査ではワカサギの生息も確認されていました。一本木沢ビオトープの規模のため池でワカサギが定着しているということは大変貴重な事例である、と興味深い話を聞くことができました。
一本木沢ビオトープでは9月2日(土)にトンボを対象とした観察会を開催予定です。詳細は十和田市のホームページをご確認ください。(↓十和田市HP)