棚田の保全・管理と棚田を地域資源とした地域振興の取組

 令和3年4月に黒石市大川原地区の棚田約32haが県内初となる国の「指定棚田地域」の認定を受けたことを契機に、棚田地域の振興活動に参加する多様な方々により「大川原地区棚田地域振興協議会」が設立され、棚田の保全・管理とともに、棚田を地域資源とした地域振興を図っていく取組が本格的に開始されました。

 今年度は、耕作放棄地の新たな発生を防止するための牡丹そばの作付け、化学肥料や農薬を使用しない栽培方法によるすし専用米・ムツニシキの作付け、慣行栽培ほ場でのドローンを活用した薬剤散布など、棚田を地域資源とした様々な取組を行いました。

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[棚田地域振興協議会の様子]

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[棚田で生産された米の販売の様子]

 県でも引き続き、中山間地域等直接支払交付金を活用した棚田地域の農業生産活動に対する支援・指導や、棚田基金を活用した棚田地域振興の取組について検討し、指定棚田地域において、環境公共の目標の一つである「農林水産業が支える自然・景観・文化の保全・継承」の達成につながるよう、取組の推進を図っていきたいと考えます。

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[大川原地区の棚田]