今年も地元小学校の児童を対象とした体験学習が実施されました。
この取組は、お米の生産から販売までを児童に体験してもらうものであり、阿部堰地区環境公共推進協議会の主催により、五所川原市南部土地改良区及び境松保全会の協力のもと、毎年実施しています。
今年は五所川原市立松島小学校5年生19人が体験を行いました。
5月には田植え体験、7月にはその稲の観察会を行い、稲が育つ肥料の量などを学びました。そして令和元年9月30日、待ちに待った稲刈りを実施しました。
使い慣れてない鎌での作業でしたが、児童達は農家の方から使い方を教わりながら真剣に取り組んでいました。
刈り始めはなかなかうまくいかずに苦戦していた児童も、時間が経つとコツをつかみ、どんどん上達していました。
自分の分を刈り終えた後、友達の手伝いをする児童もおり、協力しながら作業をする様子も見られました。
男子児童の一人は、「おじいちゃんとおばあちゃんは機械を使用して稲刈りを行っているが、また鎌を使用して作業してみたい」と話していました。
また、作業終了後も農家の方々に質問をする児童もおり、農家の方々の苦労を感じながらも、農作業に興味を持っているようでした。
稲刈りから約一ヶ月が経った令和元年10月21日、児童が収穫したお米を販売する日がやってきました。
お米販売は、五所川原市内の直売所「まるっと新鮮館」で行われ、一袋2kg500円で販売しました。
お米の銘柄「松の光美米」は児童が考え、袋のイラストも児童ひとりひとりが描いたものとなっています。
児童達は作成した旗を振りながら「いらっしゃいませ!」と元気に販売しました。
最後には袋を持って呼び込みをする児童もおり、用意した47袋のお米をすべて売り切ることができました。
これをもって体験学習は終了です。
児童達はお米が作られてから食卓に届くまでを体験を通して学ぶことができたと思います。
この活動が今後も継続され、農業に関心を持つ児童が増え、児童達及び地域の方々の笑顔が見られることを楽しみにしています。