地場技術の活用 弘前公園
日本一の規模を誇る弘前公園の桜を見に行ってきました。
日本さくらの会の「さくら名所100選」にも選ばれている、言わずと知れた桜の名所です。
昨年(H25.5.14)も弘前公園の桜について掲載しましたが、石垣の改修工事を行うために、内濠を埋め立て、お城を曳屋するため、現在の形で桜とお城を見られるのが10年後になり、しばらく見納めということで今年も掲載しました。
【ここからの眺めもしばらく見納め】
園内には約2,600本もの桜が綺麗に咲き誇りますが、多くは明治以降に植えられたものです。江戸時代は、桜は散るものだから縁起悪いということで、城内にはあまり植えられていなかったそうです。そういえば、よく時代劇の切腹シーンで、背景に桜の花が舞い散っていますよね・・・。
【残雪の残る岩木山と桜】
お堀の水は農業用水としても使われていることは昨年の記事にも書きましたが、その他でも本公園の桜は青森県の農業に縁が深いのです。
【夜桜と弘前城】
桜の寿命は一般的に50年前後といわれていますが、本公園の桜は100年以上のものがたくさんあります。
桜の維持管理は、「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言葉があったくらい剪定をしないのが当たり前でした。しかし、本公園の桜の維持管理方法はこの常識を覆し、リンゴの剪定方法を用い、老木の樹勢を回復させたそうです。
また、枝を切ったところから病気にならないように、切り口に「墨汁」を塗る方法や、「芯止め(しんどめ)」という上へ伸びようとする一番の幹を切り止めてしまう方法も、リンゴの一般的な栽培方法から用いているそうです。
このように、リンゴの栽培技術を活用したからこそ、きれいに桜が咲き誇っているのです。
日本一のリンゴの栽培方法を用いているから、桜も日本一なんですね。
(桜もリンゴも同じバラ科の樹だからうまくいったのかな?)
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