日本一の規模を誇る弘前公園の桜を見に行ってきました。
その弘前公園の桜の見所の一つとして知られるのが、“西濠(にしぼり)”です。
西濠沿いの遊歩道は“桜のトンネル”として知られ、毎年多くの観光客で賑わいます。
実は、西濠など弘前公園のお堀は農業用水路と通じていることから、かんがい期には白神山地に端を発する岩木川から取水した農業用水で満たされていますが、それ以外の時期は取水することができず、また、お堀には自己水源が乏しいために、渇水期には水循環不足から水質が悪化し、市民から環境の改善が求められていました。
そこで弘前市と国土交通省が、お堀の水質や景観の変化を確認するために、岩木川から取水した水を流す社会実験を5年前から繰り返してきたところ、水質改善の効果がみられたことから、今年4月から本格的に取水することとなりました。
岩木川からの取水は、4月から11月まで行われ、最大で毎秒0.8立方メートルの水がお堀を循環することになりました。
西濠にある用水の湧出口です。岩木川から取水された水が勢いよく湧き出しています。
西濠や公園内のお堀を流れた水は、下流の田んぼで農業用水として大切に利用されています。
日本一の桜の風景は、多くの方々の努力によって支えられていました。
以下に、日本一の桜を支えるお堀の風景をお届けします。
弘前市役所屋上からの外濠の風景
杉の大橋からの中濠の風景
弘前城本丸に近い下乗橋と内濠の風景
そして、公園内を流れる農業用水路「二階堰」です。
<弘前公園西濠位置図>
環境公共学会ホームページはこちら
弘前市の見所はこちら