「エコフィッシュ」づくり

平成29年7月7日(金)につがる市で行われた「エコフィッシュ」作りについて紹介します。
エコフィッシュとは、炭を藁(わら)で包んで魚の形にしたもので、水路や川に沈めてある程度の期間をおくと、水のCOD値が下がるなどの浄化作用の効果をもたらします。
この活動は、西津軽土地改良区が、つがる市立稲垣中学校1年生31名を対象に、エコフィッシュ作りや簡易的な水質検査を通して、環境を守ることの大切さや土地改良施設が地域に果たしている役割などを学んでもらうことを目的に開催しました。

はじめにつがる市を拠点に活動する「稲垣藁の会」の方からあいさつがありました。
その後、生徒一人一人に藁が配られ、エコフィッシュ作りのスタートです!
まずは、稲垣中学校の体育館でエコフィッシュの身体部分となる藁を縛る作業です。生徒に配られた藁は霧吹きの水で少し湿っていましたが、藁は水を含むと乾いている藁よりも柔らかくなり、折れにくいという性質があるそうで、その性質を利用して藁を縛っていきます。

次に藁の会の代表の方から藁の結び方について説明がありました。藁の会の方が教えてくれた結び方は一見簡単そうですが、一度縛ると絶対に解けない昔の人の知恵が詰まった結び方だそうです!

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    【体育館にてエコフィッシュづくりに励みます)

結び方を覚えた後は、藁を結んでいき、余計な部分をカットして、エコフィッシュの体部分の完成です。
下の写真は、生徒の皆さんが作成したエコフィッシュを並べた様子です。並べてみると、まさに魚が列を成して泳いでいるように見えます。

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       【エコフィッシュの展示会です】

続いて、生徒の皆さんが作ったエコフィッシュに炭化させた籾殻燻炭(もみがらくんたん)と呼ばれるものを詰めていきます。炭の表面は穴だらけで、専門的には「多孔質」と呼ばれる構造をしています。このたくさんの穴には様々な物質を吸着する力があり、それが水質浄化につながるのです。

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   【エコフィッシュに籾殻燻炭を詰めれば完成です!】

エコフィッシュ完成後には、稲垣中学校のそばにある排水路でエコフィッシュの入水式です。
5人~6人が一組になり、自分たちで作ったエコフィッシュをみんなで声を合わせて一斉に水路へ放します。みんなの息が合わないと水しぶきがかかってしまうので、注意しなければいけません。

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     【みんなで息を合わせて。。。せーのっ!】

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【個性溢れるエコフィッシュたちが気持ちよさそうに泳いでいます】

無事入水式が終了すると、西津軽土地改良区の職員の方から、土地改良区の仕事の内容や、水の大切さに
ついて教わりました。生徒たちは、自分たちが作ったエコフィッシュが水路の水をきれいにし、海へ流れ豊かな海産物を育むということを学び、感動しているようでした。
環境に対する正しい知識を持ちながら、環境に積極的にかかわることで、豊かな自然を守る「環境公共」につながっていくと思います。

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     【エコフィッシュと一緒にハイチーズ!】

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