「下切田小ふるさと探検隊」

10月3日、十和田市の下切田小学校で下切田小ふるさと探検隊が開催されました。

当日参加したのは下切田小学校児童16名。

バスに乗り込み、まずは十和田市内の古渕堰頭首工を見学しました。
ここでは、十和田土地改良区の職員の方から話を聞きました。

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       【古淵堰頭首工】

頭首工は川から水路へ水を取るための施設ですが、魚たちが行き来できるように「魚道」という施設が付いています。皆さん、魚道の役割を聞くと、とても感心した様子で魚道を見ていました。
頭首工の説明を聞いた後は、普段は入ることができない監視塔に入りました。

監視塔の中は四方がガラス張りになっており、子供たちは楽しそうにぐるぐる回りながら周りの景色を眺めていました。

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   【監視塔の窓から何が見えるかな?】

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   【土砂吐ゲート等の操作盤を見ています】

その後、同じく十和田土地改良区が管理している大光寺堰頭首工へ向かいました。

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     【大光寺堰頭首工を見学中】

ここでは、大光寺地区の歴史について学びました。
大光寺地区は十和田土地改良区の中で一番大きく、江戸時代末期から工事が始まった歴史の古い地区です。大光寺地区に水路を通した藤田源内氏とその息子時治氏は自分の財産を投げ打って水路開削を果たしたそうです。

その後は、稲生川頭首工がある法量農村公園へ向かいました。
ここでは、稲生川土地改良区の職員がサイフォンの構造について説明しました。

サイフォンの説明は若干難しかったのか、頭に「?」を浮かべている子供たちも・・・。
そこで、サイフォンの模型を使って実際に水を入れてみると、水が下から上に上がって、反対側の出口から水が流れていく様子が良くわかり、サイフォンの仕組みを理解してくれたようでした。

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     【サイフォンの実験の様子】

サイフォンの説明が終わると今度は紙芝居で水循環と環境公共について学びました。

当日は環境公共学会の世永会長が子供たちに紙芝居の読み聞かせを行い、まずは「水循環」について説明しました。
山に降った雨は川に流れ、川の水は米や野菜に使われ、その後、海へと流れて行きます。そして、海の水は蒸発して雲になり、また山に雨を降らします。
このように水は、山から海までを循環しながら、私たちに豊かな自然の恵みをもたらしてくれます。

続いて、「環境公共」について説明しました。
昔は工事を行う際には、地元の人たちで話し合いを行い、工事のやり方を決めて、地域のために必要な活動を自分たちで行ってきましたが、今では国や県で行う公共事業により工事を行っており、昔のような地域力が希薄になってきました。そこで、公共事業を契機に、地域の人々が昔のように話し合い、地域のために自分たちでできる活動をして、皆さんで地域の環境を守っていく、これが、「環境公共」という考え方です。

子供たちには少し難しい内容もありましたが、話しを聞く子供たちの目は真剣そのものでした。

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   【紙芝居を読み聞かせる世永会長】

午後からは水路の目地詰め体験を行う予定でしたが、残念ながら雨が降っていたので、午後の目地詰め体験はできませんでした。
皆さん、とても楽しみにしていたようで、目詰め体験の中止が決まると残念そうな表情を浮かべていました。

来年度もこの取組は行われる予定ですので、次回はてるてる坊主を用意するのが良いかもしれませんね。

切田小学校の皆さん、関係者の方々お疲れ様でした!

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