「舘(たて)のやかた」で「島守舘御膳」と「やかたえんぶり」

八戸市南郷島守にあるかやぶき屋根の古民家で「島守舘御膳(しまもりたてごぜん)」のモニターツアーが開催されました。


このツアーは、島守田園空間博物館運営協議会が管理するかやぶき屋根の古民家・通称「舘

のやかた」を広く知ってもらうため、協議会事務局が八戸観光コンベンション協会主催のツ

アーとして企画したものです。


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【会場となったかやぶき屋根の古民家・通称「舘のやかた」】

「舘のやかた」は、島守盆地地区田園空間整備事業により地元の古民家を現在の位置に移築
したもので、敷地周辺は、八戸市市民農園としても活用されています。

建物内は古民家の間取りが再現されているほか、台所やシャワー室・トイレなどが整備され、休憩場所や各種イベントの会場としても活用されています。


イベント当日は、地元で昔食されていた「ヒエ飯」「クジラ肉入り干し菜汁」「イワシの塩焼き」などが「島守舘御膳」として参加者に供されました。

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       【島守舘御膳】

参加者からは「懐かしい味」、「香りが良かった」などの感想が出ていました。

海に面していない南郷でなぜクジラ肉の料理なのか、という疑問の声もありましたが、実は
捕鯨の盛んだった昭和30年代、南郷では南氷洋捕鯨船員として冬の出稼ぎに出る方が多
く、帰郷の際にクジラ肉をお土産として持ち帰っていたのだそうです。同じ八戸市南郷にあ
る「道の駅なんごう」の敷地内には、当時実際に使われていた捕鯨砲が、モニュメントとし

て屋外展示されています。


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捕鯨砲モニュメント(道の駅なんごう駐車場側)】


「島守舘御膳」の振る舞いのあとは、「舘のやかた」で演じられる「やかたえんぶり」を鑑
賞しました。13日は荒谷地区の「荒谷えんぶり」、14日は泉清水地区の「泉清水えんぶ
り」が地元に伝わる踊りを披露しました。
えんぶりは県南地方の伝統芸能ですが、踊りの種類は1種類だけではなく、地区ごとに特色あ
る踊りが受け継がれています。

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【舘のやかたの土間で披露される荒谷えんぶり】

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【舘のやかたのお座敷で披露される泉清水えんぶり】

このように、八戸市南郷島守では様々な田舎体験イベントが企画されています。各種イベン
トについては、下記のホームページに情報が掲載されていますので、興味のある方は是非ご

覧ください。

 

島守田園空間博物館運営協議会HP

http://shimamori-den-kuu.jimdo.com/

 

八戸観光コンベンション協会・南郷ツーリズムHP


★写真提供・協力:島守田園空間博物館運営協議会


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