青葉湖新緑ウォーク

森と水のサンクチュアリ連絡協議会が主催し、毎年春に青葉湖周辺で行われる「青葉湖新緑ウォーク」が今年も開催されました。
 
青葉湖は、八戸市と軽米町の境界に建設された「世増(よまさり)ダム」によって造られたダム湖です。
洪水調節機能を持つほか、ダム湖の水は八戸市周辺の農業用水や水道用水として利用されています。
 
ム建設で湖底に沈んだ集落には、平重盛が父・清盛から逃れてきたという伝説があり、青葉湖の名は重盛がこの地に持参したと伝えられる「青葉の笛」に由来しています。
 
青葉湖新緑ウォークは、「三橋コース:14.7km」、「山の楽校コース:7.6km」、「朝もやコース:12.7km」の3コースがあり、体力などに合わせてコース選択ができます。
 
今回は「朝もやコース」に参加しました。
 
まずはスタート地点。
八戸市南郷区島守にある「南郷朝もやの館」前で出発式。
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ウォーキングコースには、青葉湖周辺の見どころが沢山ありました。
 
新井田川に掛かる「虚空蔵(こくぞう)吊橋」
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吊橋のそばには水車小屋。写真右側の山には龍興山神社という神社があります。
 
○吊橋を渡った先にある「水辺の楽校」
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敷地内にはバーベキューのための設備もあります。
 
○ダムに向かう道路沿いにある採石場
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参加者からは、某ジブリアニメの城のよう、という感想が。
 
○同じく道路沿いにある旧島守水力発電所保存公園
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青森県内にある最古の水力発電所です。現在は運転を停止し保存公園となっていますが館内にはドイツ製の水車と発電機が展示されています。
 
○世増ダム
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ダム湖の噴水(写真左側)を見た参加者からは、「税金の無駄遣いでは」といった声も聞かれましたが、これは水中に空気を送り込んでプランクトンの増加を防ぐ、水質保全のための曝気設備だという説明を聞いて、皆さん納得していました。(噴水としてもきれいです)
ダムのゲートにはイワツバメが巣をつくり、盛んに飛び交っていました。
 
○交流施設「世増左岸」
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交流施設の敷地内にはトイレや展望台兼東屋があり、展望台からは青葉湖が一望できます。
また、展望台下には、江戸時代末期に八戸市下洗や階上岳周辺への上水事業(水を引き農地を拓く事業)を試みた先覚者、蛇口伴蔵の銅像が立っており、世増ダムを見つめています。
 
朝もやコースの参加者は12人と少ない人数でしたが、皆さんと会話しながらゆったりと歩くことができました。
ぐるりと青葉湖を巡った後は、スタート・ゴール地点の南郷朝もやの館で、おにぎりと八戸市名物の「せんべい汁」が振る舞われました。
 
南郷朝もやの館には、昔使われていた「やがらの水車」のほか、地域住民の方の様々な活動について展示、紹介されています。
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また、建物には産地直売所「森の直売所」が併設され、南郷特産のそばを味わえる食堂もあります。
青葉湖では、11月にも紅葉の「青葉湖ウォーク」が開催されます。
興味を持たれた方は是非ご参加ください。
南郷の魅力を堪能できる絶好の機会です。
 
環境公共学会のホームページはこちらから