「水と大地の探検隊」

 平成27930日に十三湖土地改良区が中泊町立薄市小学校5年生7名を対象に実施した「水と大地の探検隊」について紹介します。
 「水と大地の探検隊」は、中泊町に住む小学生を対象に、土地改良区が平成15年から
行ってきた農業水利施設の見学会です。
 薄市小学校は、十三湖地域環境公共推進協議会(平成26年度までは高根地区環境公共推進協議会)に参加して水質調査や生きもの調査などを行っており、今回は農業水利施設見学と若宮揚排水機場で生きもの観察会を行いました
 
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    【薄市小学校玄関前で出発式】
 
 まずは、最上流の芦野頭首工から見学しました。
 芦野頭首工は、岩木川の水を堰止めて田んぼへ続く水路に水を取り入れるために造られた施設です。
 土地改良区の方から、頭首工や、川に住む魚の通り道となる魚道の役割などについて説明をしてもらうと、児童たちはその説明を真剣に聞きながら、自分たちの目で確認していました。
 
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     【芦野頭首工の魚道を見学】
 
 芦野頭首工の次は、川から取り入れた水でお米を作っている武田地区の田んぼを見学しました。
 武田地区の田んぼは、100m✕100mの大きな区画に整備されていて、水は地下に埋められた「パイプライン」で送られています。
 田んぼの水の取り入れ口には、自動で水の量を調整できる「自動給水栓」が取り付けられていて、土地改良区の方が「みんなの家の水洗トイレと同じ仕組みなんだよ!」と説明すると「すげぇ~」と元気な声が聞こえてきました。
 
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      【田んぼの「自動給水栓」】
 
 次は土地改良区の事務所に移動して、東北森林管理局森林技術・支援センターの方から水の源である「森林の役割」について説明を受けました。
 森林に降った雨は少しずつ土壌に浸透してきれいになることや、土砂災害を防いでいることなど、児童たちは興味津々な様子で耳を傾けていました。
 
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  【森林の役割について説明を受ける児童たち】
 
 最後に、若宮揚排水機場へ移動し、ポンプ施設を見学しました。東北農政局津軽土地改良建設事務所の方から、ポンプの原理について説明を受けました。「大きなストローの中にプロペラが入っているところを想像してください。それを電気やエンジンを使って回転させると水を吸い上げることができるんだよ!」という説明に、児童たちは首を傾げながらも納得していたようです。
 
 施設見学の後は、若宮揚排水機場近くの水辺に住む生きものの観察会を行いました。
 土地改良区の方が排水路で捕まえた生きものは、観察しやすいように大きなタライに移されていて、タライの中にはモクズガニやコイなど、たくさんの生きものがいました。
 
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  【排水路で捕獲された大きなモクズガニ
 
 児童たちは、生きものに直に触れながら、自分たちの身近にある豊かな生態系や環境の大切さについて学んでくれたようです。
 
 薄市小学校では、今後も生きもの調査や水質調査などの環境公共活動を通して、水の大切さや環境の大切さについて学習していくとのことです。
 
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             【みんなで記念撮影!】
 
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