こうした中で、水土里ネット十三湖では、平成22年度に、国の補助事業を活用し、津軽平野北部にある中泊町の水田約4ヘクタールで、地域資源を活用した地下かんがいシステム「FOEAS(フォアス)」を整備したので、その内容を紹介します。
水田の排水性を高めるとともに、作物に最適な地下水位を維持できることから、作物の増収や品質の向上が期待されています。
管の被覆材として、もみ殻を使った施工の様子です。
労力も少なく、非常にスピーディーな施工がFOEASの“売り”です。
完成後の状況です。
排水の際は、もみ殻を通して暗渠管に水が集まり排水されます。また、かんがいの際は、暗渠管から上方向に水が供給され、もみ殻を通じて、じわじわと水が浸透していきます。
こちらは、地元産のナラやブナから作られた木炭チップです。
佐々木さんの木炭は、土窯でゆっくりと時間を掛けながら丹念に作られるため、割れにくく丈夫なことで知られています。住宅の調湿や畑の土壌改良などに良く使われているようです。
木炭チップを管の被覆材として使用すると、このような断面になります。
木炭チップを管の被覆材に利用する例は、金額面の課題から全国的にも少ないようですが、耐用性などで優れており、今後の活用が期待されています。
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