きれいな水循環フォーラム

 2月6日、青森県では、「きれいな水循環フォーラム」を開催し、きれいな水を育みながら、地域資源を活用した付加価値の高い商品づくりを進めるための講演会などを行いました。
 会場には、県内の農林漁業関係者、食品製造業者、消費者団体、NPO関係者など、約200名が詰めかけました。
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 開会に先立ち、青森県の三村知事より、きれいな水を育む取組の必要性や、知事が全国に先駆けて提唱した「環境公共」の取組などについて説明がありました。
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 また、知事からは、環境公共学会の団体会員へ交付している青森ヒバ製の会員証が紹介されました。
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 フォーラムでは、“日本最後の清流”として有名な高知県四万十川流域の地域資源を活用した商品開発などで有名な、株式会社四万十ドラマ代表取締役の畦地履正(あぜちりしょう)氏の基調講演がありました。
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 畦地氏が考える自社のものづくりのコンセプトは、「ローカル・ローテク・ローインパクト」だそうです。
 「ローカル」とは、川を共有財産に足元の豊かさ・生き方を考えるネットワークを構築すること。
 「ローテク」とは、農林漁業にいきづく技術や知恵や第1次、第1.5次産業にこだわること。
 「ローインパクト」とは、川に負荷をかけない風景を保全しながら活用する仕組みをつくること。
 株式会社四万十ドラマでは、地域資源を有効活用し、地域ブランドを見事に確立しています。正に環境公共の目指す姿ではないでしょうか。
 
 当日は、「地域資源を活かしたきれいな水を育む仕組みづくり」と題したパネルディスカッションも開催され、環境公共学会の世永会長もパネリストの一人として参加しました。
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 世永会長は、環境公共の考え方や県内での取組事例、そして環境公共学会の活動などについて紹介しました。
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 パネルディスカッションには、世永会長のほか、環境に配慮したりんごづくりをとおして、りんごワインの製造などに取り組むNPO法人くろいし・ふるさと・りんご村の千葉心理事長、植林活動や清掃活動など、海の保全活動にも尽力されている平内町漁業協同組合の豊島一人指導部長、そして、環境問題へ取り組む活動を消費者とともに展開している青森県生活協同組合連合会の小野寺静子常務理事の3名が参加し、それぞれの活動を紹介していました。
 アドバイザーとして参加した畦地氏からは、「4名のパネリストの連携による事業が展開できそうだ。」との発言があり、大いに会場を沸かせていました。
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 このフォーラムが、きれいな水づくりや、きれいな水を使った商品づくり、そして農山漁村地域の活性化につながることを願います。
 
 
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